中清(なかせい)の天麩羅で、幸せな気分になる / 東京 台東区浅草 1870年創業 (明治3年)

浅草は、都内最古の寺である金龍山浅草寺の門前町として古くから栄えた街。江戸時代には多くの武士・商人や文人墨客などが浅草に集まって江戸文化を育んできました。明治になって六区画(一時期は七区画)の浅草公園となって、六区は劇場や映画館などが林立して興行街として多くの人を集めて繁栄し、現在も全国各地や海外からの観光客で連日賑わっています。浅草の各所には食堂から料理屋までの各種飲食店や和菓子・食品店などの老舗の商店が数多く点在する、東京を代表する老舗の聖地の一つです。

1870年創業、屋台の天ぷらやとして始まった 中清 (なかせい)

浅草駅から徒歩5分ほどの場所、浅草公会堂前にある 中清。幕末のころに、中川鐡蔵氏が広小路通に屋台を出したのが始まりで、1870年(明治3年)に現在の場所に店舗を構えられ、この年を創業年とされています。土日のランチタイムは予約でいっぱいなことが多く、今回はある程度余裕を持ってディナーの予約をして伺いました(実はランチタイムで3回以上振られてますw)。中清さんといえば、永井荷風の作品に登場し、久保田万太郎に愛された店舗としても知られています。

という、中清さんです。オレンジ通りを浅草公会堂のほうに歩いていくと右手にあります。この看板が目印です。

看板を曲がるとこんな感じの空間が。突然豪華な日本家屋が出てきてびっくりします。
こちら玄関をアップで。玄関を入ってお部屋を案内され向かいます。鯉が泳ぐお庭があって優雅な気分に。

別カットでもう一枚どうぞ。
可愛い鯉もせっかくなので、ご覧くださいw。

こちらメニューです。どのコースでも名物の雷神揚げをオーダーできます。ここだけの話、付いていると勘違いしてオーダーし漏れました…。仏文学者辰野隆博士が雷門に立つ雷神様の持つ雷太鼓に似ているところから名付けた名物で、芝海老と青柳の貝柱を使ったかき揚げとなります。

まずは前菜が出てきます。夏に伺ったので夏の旬のものが多いかな。

椀ものです。鱧をいただきました。

お造りです。器からして涼しげですね。

口直し的なものを挟んで、

玉子豆腐です。ウニが乗ってるとか天国かと思った。
そして天ぷらが出てきます。揚げたてをが重箱に入ってやってきます。この天ぷら、本当に美味しかった〜。

上からもどうぞ。美味しそうに見えるじゃないですか。実の所、めっちゃ美味しいんです。

ラストがご飯です。かき揚げとご飯を「天丼」、「天茶(天ぷらのお茶漬け)」、「かき揚げとご飯別々」の3種類から選べます。私は天茶をチョイス。 こちら天茶です。天ぷらってお茶漬けにしても美味しかったのね…! 同行者は天丼に。こっちも美味いのが確定している見た目しているよね。 ラストにフルーツで〆。ご馳走様でした! ディナータイムに伺ったので、お部屋を出るとお庭の表情が変わっていました。良いところだなぁ。

中清さんは天麩羅屋さんではあるのですが、お庭もついた高級和食店といった佇まいで、味だけでなく雰囲気まで丸ごと楽しむことが出来ました。また来たくなるお店って、お料理だけない何かエクストラがあったりしますよね。中清さんは、そんなエクストラがあるお店だなぁと感じました。また行きたい…!

———中清 基本情報———-
〇創業年 1870年創業 / 明治3年創業
〇営業時間
・月-金 11:30~14:00、17:00~21:00
・土・日・祝 11:30~20:00
※火曜日、第2・4水曜日 定休日
〇住所
東京都台東区浅草1−39−13
(公式サイト)⇒中清

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