飯島商店のみすゞ飴、美味しいよね。 / 長野 上田市 1816年創業 (文化13年) 

長野県東部の上田(うえだ)市は、1919年(大正8年)に小県郡上田町が旧・上田市となり、大正・昭和での数回以上の近隣村編入・一部分離を経て2006年(平成18年)に小県郡丸子町・真田町・武石村と合併して現市となり、長野・松本両市に次ぐ県内規模3番目の市です。上田は小高台地上の田あるいは段丘上の地の意味とされ、元々は太郎山麓の北の山手が上田荘で、千曲川右岸の旧市街(旧城下町)はかつて常田(ときんだ)荘と称され、左岸の塩田は鎌倉期の執権北条氏一族の所領で安楽寺・北向観音等の文化遺産が多く残っています。別所・鹿教湯等の多くの温泉で知られ、上田紬・松茸・葡萄・林檎・胡桃・大豆・薬用人参・白菜・キャベツ・大根・蕎麦・味噌・清酒等の特産品や銘菓(みすゞ飴等)・ジャム・美味だれ焼き鳥等の名物があり、市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店・酒蔵などが残っています。

1816年創業、穀物商として始まった みすゞ飴本舗 飯島商店

上田駅から徒歩4分ほどの場所にある みすゞ飴本舗 飯島商店。元々は穀物商で、屋号を油屋とされていました。1816年(文化13年)の古地図に油屋忠八の文字があり、少なくともこの年には存在が確認できるため、この年を創業年とされています。穀物商から現在の飴屋さんへの転業されるのですが、きっかけの1つが1900年(明治33年)に東京・深川で起こった洪水です。洪水によって売り物にならない大量のお米が発生し、このお米からデンプンを精製し水飴を作ることになりました。その水飴の売り先が1899年創業・森永製菓であり、当時の飯田新三郎社長は、東京に出向いて森永製菓創業者・森永太一郎氏と共にキャラメルを売り歩いたエピソードも残っています。

その水飴をベースに開発され明治末期に販売開始されたのが、長野名物としても知られる みすゞ飴。既に商品化されていた水飴と寒天で作る翁飴に、信州果物の果汁を入れることで完成した商品です。

と、ここまでの紹介が長くなりましたが みすゞ飴です。信州の枕詞である「みすゞかる」から取られた名称とのことです。ちなみに詩人・金子みすずも「みすゞかる」から名前をとったそうですよ。

パッケージ裏側です。

こちら1つ取り出した図。葡萄果汁が入ったものになります。この甘酸っぱい感じと、食感が大好きなんですよねぇ。写真では見えづらいですが、薄いオブラートに包まれています。

みすゞ飴は、あんず・りんご・もも・ぶどう・さんぽうかん・うめの6種類の味が入っているのですが、最近はイチゴ味・すもも味もあるのだとか。それに加えて生タイプまであるそうです。知らなかった…。次回はお店に行って新作を色々と食べてみたい!

↓楽天でお取り寄せ出来ますよ。

 

———みすゞ飴本舗 飯島商店 基本情報———-
〇創業年 1816年創業 / 文化13年創業
〇営業時間
・10:00-18:00
※12/31、1/1定休日
〇住所
長野県上田市中央1-1-21
(公式サイト)⇒ みすゞ飴[みすず飴]本舗飯島商店|国産果実のお菓子・ジャムの老舗店

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