島根県中東部の出雲(いずも)市は、1941年(昭和16年)発足の旧出雲市が2005年(平成17年)に平田市及び4町と合併(のちに1町編入)して現市となり、出雲大社・須佐神社等の古代史・文化遺産が豊富な“神話の国”として知られています。出雲の地名は“八雲立つ”(雲が美しく湧き出る)の意味とされていますが、由来には夕つ方(夕日沈む西方)説・五面(いつも、出雲国と国引き造成の四ヶ国とで五面)説等の諸説もあります。出雲蕎麦(わんこ・戸隠と共に三大蕎麦)・あご野焼・島根ワイン・発祥の出雲ぜんざい・銘菓(俵まんぢゅ・宿禰餅など)等の名物がある市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が残っています。
1881年創業、須佐神社の御神紋の使用を唯一許可を受けた 馬庭開運堂
須佐バス停から徒歩5分ほど、出雲市駅から車で25分前後の場所にある 馬庭開運堂。1881年(明治14年)に創業された和菓子店です。馬庭開運堂さんのある佐田町は、スサノオノミコトを祀る須佐神社のある街で、そんな須佐神社の御神紋の使用を唯一許可を受けているのが、馬庭開運堂さんとなります。
という、馬庭開運堂さんの外観です。奥に工房があるようでした。
もう少し正面から。販売スペース自体はそこまで大きくないです。
店内に入りました。お菓子が沢山ならんでいます。最中が売れ筋だとお伺いしたので、今回は最中を購入。
購入したのはこちらの2つ、潮の井もなかとだんごもなかです。
まずは潮の井もなかから。このイラストが、須佐神社の御神紋でしょうか。
こんな形の最中でした。皮がさっくりしていて美味しかった。
そして、だんごもなかです。
こんな感じで3連になっています。味は潮の井もなかと同じですが、可愛くてよいですね。
潮の井もなかの「潮の井」は、須佐神社の境内にある湧水・塩井(しおのい)に由来していますが、塩という文字がお菓子の名称にそぐわないことから「潮」と変更されたそうです。確かに塩とついていると塩味を想像しかねないですものね。馬庭開運堂さんは、お菓子が美味しい上に、須佐之男命に関連する由緒正しさがあるので、また行きたくなっちゃいますね。
———馬庭開運堂 基本情報———-
〇創業年 1881年創業 / 明治14年創業
〇営業時間
・8:00 – 19:00
※第3日曜日 定休日
〇住所
島根県出雲市佐田町1440番地14
(公式サイト)⇒馬庭開運堂 | 創業明治14年、島根県出雲市佐田町の和菓子屋