鳥取県鳥取市は、全国最少人口・最小人口密度の県庁所在地で、山陰地方で京阪神方面からの東の玄関口となっています。鳥取の名については、古事記に捕鳥納税の記述があり、沼沢湿地帯に捕鳥狩猟民が居たとか、日本書紀に言語不自由な王子が飛来白鳥を見て初めて発語したとの記述がある等の由来説があります。二十世紀梨・松葉蟹・モサ海老・白烏賊・鳥取和牛・あご竹輪・とうふ竹輪等の特産品も多く、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が残っています。

1920年創業、お客様と働く人の喜びを願って名づけられた まねき

岩吉のバス停から徒歩1分ほど、鳥取駅から車で15分前後の場所にある まねき 湖山店。1920年(大正9年)に創業したうどん店です。当初は「萬年喜」とつづり、お客様と働く人の喜びを願ってこの名をつけたそう。創業当初は甘く炊き上げた おあげを使ったきつねうどんが名物。戦後は鳥取駅前に「駅前まねき」とのれんを掲げ、かき氷等を販売していたそうです。
そんなまねきは、2007年に まねき 吉成店(閉店)・まねき 湖山店の2店を鳥取市に本拠地を持つサンヨーグループが取得、現在は子会社の株式会社テイスティーワンによって営業されており、鳥取に4店舗、島根に1店舗を構えられています。

という、まねき 湖山店の外観です。実質の最古店となります。創業大正九年の看板が誇らしい。

こちらは店舗正面から。一番人気はカツ丼です。

現在は3代目に引き継がれており、ソースカツ丼等のメニューもあります。

店内に入りました。メニュー表の1枚目は、おすすめかつ丼。タブルのかつのかつ丼デラックス、かなり強敵そうだ。玉子でとじたソースかつ丼も美味しそうですね。

中面のメニューです。かつ丼にはうどんのセットもあります。天丼やカレーもあって、メニュー豊富です。

今回は1番人気のカツ丼と、創業当初からのメニュー元祖きつねうどんのミニをオーダー。かつ丼はやや甘めの味付けが好みでした。お揚げも濃厚な甘さが素敵です。

まねきさんといえば、バカツ丼という通常の5倍盛りのカツ丼があり、制限時間内に食べると、時間に応じて賞金がもらえるイベントを行っておりました。

が、2022年6月1日から休止中です。タイミング的にはコロナでない別理由な気がしますね。一度チャレンジしてみたかった…。

店内には歴史を説明したポスターや、おだしのこだわりも掲載されていました。この規模のお店で化学調味料・添加物不使用は素晴らしいですね。そう、こういうのがご飯を美味しくしてくれるのです。

まねきさんも、鳥取のソウルフードとして名が上がることもある有名なお店です。かつ丼もうどんも、とても落ち着く味で食べ飽きない魅力がありました。体に優しい味なのも良いです。次回の鳥取訪問ではバカツ丼にチャレンジしたいので、復活していることを願っております。5人分食べられない気はしますけれどw。

——–かつ丼・うどん まねき 基本情報———-
〇創業年　1920年創業 / 大正9年創業

以下は、まねき 湖山店の情報です。
〇営業時間
・11:00 – 22:30
※年中無休
〇住所
鳥取県鳥取市千代水４丁目１１−１
（公式サイト）⇒かつ丼・うどん まねき｜食｜事業内容｜サンヨーグループ