およそ400年前に東海道五十三次2番目の川崎宿が設置され賑わった川崎市川崎区。およそ900年前に建立され、今も関東の代表的な初詣先の一つである川崎大師(平間寺)の門前町としても永らく栄えたこの地域には、大師周辺及び旧東海道沿いに老舗の飲食店や和菓子店などが複数残っています。
大正年間創業、海苔屋から酒屋、そして角打ちへと変化し続ける 倉形屋酒店 (くらがたやさけてん)
川崎大師線、産業道路駅から徒歩10分ほどの場所にある 大正年間創業の倉形屋酒店。大正年間に現在の地、川崎区日の出で海苔屋として創業され、酒屋へと転向。酒屋への転換時から、角打ちをずっと続けられているそう。現在は3代目の倉形公雄さん(ダンディな80歳!)と、息子さんである4代目の倉形公也さんが運営されており、時間帯によっては串カツ、ピザ等の手作りのおかずも提供されている角打ち店です。
という、倉形屋酒店さん。産業道路から1本脇に入った道にあるので、ここにお店があるのかな、と不安になりながら向かいましたw。こちらが正面。知らないと入りづらい雰囲気もありますが、勇気をもって飛び込みましたw。
店内はかなりレトロで、レトロ好きにはきっと堪らない雰囲気です。込み合っていたので席の写真が撮れませんでしたが、こたつを変形させた不思議テーブルで冬もあったかそう!
ということでお店の中の写真です。酒屋さんなので店内にはお酒がズラリ。
角打ちですので、乾きものも沢山。まずはハイボールをオーダー。氷付きなのが嬉しいですね。
自慢の串カツを食べたかったのですが、串カツは曜日限定メニューなのだとか。と、その他手作りのお総菜系はこの日全て売切れ…、残念!
ということで、お薦めの鮭の中骨の缶詰開けて貰いました。ネギをトッピングしてくれるのが優しさです。この雰囲気の中で食べると美味しいなぁ。 焼鳥缶もオーダーしたら、レンジで温めてくれました。うん、雰囲気に最高にマッチする味!
家で飲めるお酒を酒屋の中で飲む理由とは?と、お酒をあまり飲まない僕は考えてしまったりなのですが、倉形屋さんで飲んでて思いました。あぁ、こういうコミュニケーションが欲しくて飲みに来るんだろうなと。
私が飲んでいると、3代目 80歳の倉形公雄さんがちょっとグデングデンになりながらも話しかけてくれて、次々と常連の方をご紹介頂けました。話を聞くと、毎日のように来ている方が沢山いて、店内では将棋が行われていたり、久々の再会を喜んだり、と、何だか楽しい集合場所のような場所でした。もし僕がここに引っ越してきて、友達がいないなぁ、なんて時にこの店に出会えたら、きっと毎日が楽しくなるんだろうな、なんて思いました。古き良き酒場の雰囲気が、本当に素敵でした。
———倉形屋酒店 (くらがたやさけてん) 基本情報———-
〇創業年 大正年間創業
〇営業時間
・08:30〜21:00 (角打ちは18時前後からスタート)
※定休日なし
〇住所
神奈川県川崎市川崎区日ノ出1-14-17
(食べログ)⇒倉形屋酒店 (クラガタヤサケテン) – 大師橋/その他 [食べログ]