かんのやの家伝ゆべし、もっちり美味い / 福島 郡山市 1860年創業 (万延元年)

福島県中通りの郡山市は、宇都宮市と仙台市との中間に位置し、日本海側の新潟市・会津若松市や太平洋側のいわき市等の各方面にも鉄道・道路で繋がる要衝として、仙台市に次ぐ東北地方第2の人口と経済規模を擁しています。市名は古えに郡衙(ぐんが、郡役所)が置かれていた事に由来しています。江戸時代には二本松藩が代官支配し、末期には奥州街道の郡山宿が置かれ、明治時代に東北最初の国営開拓事業で安積疎水(あさかそすい)が開削され農業水利・水力発電・工業用水・上水道に用いられて商工業都市として発展しました。他市町から延びる猪苗代湖や安達太良山・布引高原・安積山公園等の自然・名所や磐梯熱海・月岡・いわき湯本等の温泉などの観光資源も豊富です。JR郡山駅周辺は県内屈指の繁華街で、市内には老舗の飲食店・県を代表する和洋菓子店・食品店が多数残っています。

1860年創業、しょうゆ風味の東北スタイルのゆべしを製造販売する かんのや

宮田のバス停から徒歩2分ほど、郡山駅から車で25分前後の場所にある かんのや。1860年(万延元年)に、菅野文助氏が菅野屋の名で、今に伝わるゆべしづくりを始めました。ここでいうゆべしとは、東北地方に広くみられる、しょうゆ風味の生地ベースのお菓子で、他地域でみられる柚子のお菓子とは異なるお菓子となります。

という、かんのやさんの家伝ゆべしを購入しました。

パッケージ裏側です。砂糖・上新粉・こし餡・醤油等で作られています。

こんな感じのお菓子です。醤油で味付けされた上新粉のお餅で、あんこを包み、上にケシの実を振りかけたお菓子です。三角の独自形状は東北の中でも福島独特のスタイルです。こちらは鶴が翼を広げた姿に形作られており、三春城主・田村義顕公の祖先である坂上田村麻呂が、2羽の鶴に育てられた、という故事に由来しています。

このスタイルのゆべしを食べたの久しぶりでしたが、醤油が入った少し塩味を感じるもっちり生地と、あんこの甘さのバランスが大好きです。初めて食べた時から、昔から食べていると錯覚させられる郷愁を感じるお菓子です。福島へ行くと食べたくなる味の一つですね。

↓かんのやさんの家伝ゆべしは、楽天で購入できますよ。

 

———かんのや 基本情報———-
〇創業年 1860年創業 / 万延元年創業
〇営業時間
・9:00-17:30 (喫茶部門は10:00-16:00)
※定休日なし
〇住所
福島県郡山市西田町大田字宮木田39
(公式サイト)⇒ まごころに おいしさ咲かせて かんのや|家伝ゆべし

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