京都市下京(しもぎょう)区は、JR等の京都駅周辺の京都駅ビル・京都タワー等を中心に商業施設が集積し、四条通の四条烏丸(烏丸通)から四条河原町(河原町通、下京区・中京区)までは市内有数の繁華街となっています。平安末期頃に二条通をほぼ境にして平安京の南側を下辺(しものわたり・しもわたり)、北側を上辺(かみのわたり・かみわたり)と称し、中世にそれぞれ下京・上京となって、下京は商業地区で民衆の町でした。西本願寺(世界遺産)・東本願寺があり、五条大橋・京都鉄道博物館(旧梅小路蒸気機関車館)等の観光名所も多く、区内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが何軒も残っています。
1803年創業、亀屋良安から暖簾分けで開業した 亀屋良長
四条堀川のバス停の目の前、四条駅から徒歩10分ほどの場所にある 亀屋良長。1803年(享和3年)に、京菓子の名門として知られた亀屋良安の番頭であった文平氏が、亀屋良安が火災で焼失した際に暖簾分けの形で開業したのが、亀屋良長さんの創業となります。本店を四条醒ヶ井に置いたのは、醒ヶ井水と呼ばれる足利義政や千利休も用いたという名水があったから、だそうです。
という、亀屋良長は現在8代目のご主人就任以降、新しいお菓子をいくつも出されています。近年最大のヒット作と思われるのが、こちらのスライスようかんです。名前の通りスライスされた羊羹&バターで、そのままパンの上に乗せて焼きます。
パッケージ裏側です。小倉ようかん+焦がしバターようかん、です。左下に注意として書かれていますが、加熱後めちゃくちゃ熱くなるので食べるの要注意です。
焼き上がりの図です。バター後が可視化されていますね。小倉バターが温められている感じで、物凄く美味しいです。この形で提供したのが発明だよなぁ。
もう1つ、お菓子を購入しました。こちらは創業以来の品・烏羽玉(うばたま)です。
箱から出しました。家伝銘菓の文字がカッコ良いですね。
パッケージ裏側です。小豆・黒砂糖。砂糖・水飴・寒天・ケシの実等で出来ています。
パッケージの中にあった説明文。茶花のヒオウギの実(ぬばたま)を模して作られたお菓子なのだそう。
こんな見た目をしています。丸く整形されたあんこ玉が寒天でコーティングされ、ケシの実を乗せてある感じです。こんなキラキラしたお菓子が200年も前からあるって凄いですね。
今回、亀屋良長さんの創業以来のお菓子、近年のヒット作の2つを購入したのですが、どちらもどちらも新しさ・独自性が感じらられるうえ、物凄く美味しく他のも食べたくなりました。本店にまだお伺い出来ていないので、今年行けたら行きたいなぁ。
↓スライスようかんは、楽天でも購入できますよ。
|
———亀屋良長 基本情報———-
〇創業年 1803年創業 / 享和3年創業
〇営業時間
・9:30~18:00(茶房 11:00~17:00)
※無休 (年始1/1-1/3休みあり)
〇住所
京都府京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
(公式サイト)⇒ 創業1803年の京菓子司 亀屋良長|和菓子販売、京菓子づくり体験・教室