足立区西新井は、826年(天長3年)に弘法大師(空海)開基と伝わる総持寺(西新井大師)の門前町として江戸時代に発展しました。総持寺は、平間寺(川崎大師、神奈川県川崎市)・観福寺(観福寺大師、千葉県香取市)と共に“関東三大師(空海を祀る関東厄除け三大師)”の一つで、古くから“関東の高野山”と称されています。空海が加持祈祷の際に湧水したという総持寺境内の井戸が本堂の西側にあったことから西新井(西の新たな井戸)となったのが地名の由来。東武鉄道・西新井駅前の日清紡東京工場跡地が総合商業施設・アリオ西新井となり、高層集合住宅建設など再開発が進むこの町にも、東武鉄道・大師前駅周辺などに老舗の飲食店・和菓子店などが残っています。
大正年間創業、持ち帰り用と店内飲食用2つの入り口でお客さんを迎える 甘味かどや
大師前駅から徒歩4分ほどの場所、西新井大師の門前にお店を構える 甘味かどや。大正年間に甘味屋として創業され、戦後軽食も提供するようになったそう。現在は持ち帰りで今川焼を販売され、店内では麺類や各種甘味を提供されています。
という、かどやさんの外観。左が今川焼の持ち帰り販売の入り口、右側が店内で食べる人用の入り口となります。このルックス最高過ぎますね。
左の入り口のアップ写真。今川焼専用入口と書いてあります。 右側はお食事専用入口。こうやって入り口が分かれているの、珍しいですよね。 窓にはこんな張り紙が。代金は品物受け取り時に支払うスタイルです。
店内に入りました。メニューはこんな感じ。うどん、ラーメンも美味しそうだけれど、この雰囲気のお店なら、焼きそば食べたくなりますよね。
もちろん、今川焼も頼みます。令和元年10月より値上がりして120円に。値上がりしても十分安い…! やってきました、焼きそばです。すっごく濃い色しているので、しょっぱいのかな、なんて思いましたが結構薄味。どうやら麺自体が茶色いみたい。お好みで、とソースを渡して頂きました。チョイ甘めのソースが旨い! そして今川焼もオーダー。 うむ、アンコたっぷりです。焼きそばと今川焼を食べる週末、最高ですな。かどやさんの焼きそばも今川焼も、昔ながらの素朴な感じがあって本当に美味しかった。老舗の美味しさって色んな種類があると思うのですが、かどやさんは懐かしさを内包する美味しさ。週末の昼下がりに過ごすには最高の場所ですね。また西新井大師訪問の際に伺いたいと思います。
——-甘味かどや 基本情報———-
〇創業年 大正年間創業
〇営業時間
・11:00~18:00 (今川焼は11:30~)
※不定休
〇住所
東京都足立区西新井1-7-12
(食べログ)⇒ 甘味かどや – 大師前/たい焼き・大判焼き [食べログ]