隅田川に合流する神田川に架かる最下流から2番目の橋(最下流は柳橋)の浅草橋に由来する台東区浅草橋。江戸時代には浅草橋南詰に江戸城浅草門が築かれ、橋上は日光・奥州街道が通って通行人で賑わっていました。また、江戸時代から雛人形・五月人形を商う問屋が立ち並び、今も人形・玩具や雑貨などを取り扱う会社や店舗が立ち並ぶ中に、老舗の飲食店などが何軒も残っています。
1906年創業、カレー・ハヤシライス・オムライスが入った三色ライスが名物 一新亭
浅草橋駅から徒歩6分ほどの場所にある 一新亭。1906年(明治39年)、この浅草橋で創業されたお店す。一新亭の名前の由来は、「必ず新しい料理を一つは出す」、「その当時一番新しい料理(洋食)を出す」から等複数の説がネット上にありますが、お店の方に聞いたところ「どっちかねw」みたいな回答でした。まあ、由来はいろいろだ、ということでw。
という一新亭さんの外観はこちら。昔ながらの定食屋さん、といった見た目。
一新亭さんは、テレビで「オムライスが旨い店」としてご紹介されたそう。看板にもそのまま書いてありました。ちなみに名物は「三色ライス」で、そのためか看板は三色で書かれていますねw。
店舗内に入りました。メニュー表はこちらです。オムライスが4つ並んだ次にありました、三色ライス!
ちなみに英語メニューも置いてありました。が、微妙にメニューが違っていて、三色ライスがない。翻訳が難しかったのかなw。
ということで、頼みました、三色ライス!このメニュー、カレー、ハヤシライス、オムライスの3つが入っている、洋食好きホイホイなメニュー。凄い豪華w
嬉しかったので少しだけ寄り目で撮りましたw。家庭的な味がするカレー、本格派のハヤシライス、懐かしい味がするオムライス、どれも最高!全部食べられるから、悩みゼロでオーダーできるのが嬉しい!
ちなみに、この三色ライス誕生秘話は、デイリーポータルZさんのこちらの記事で紹介されています。初めてやってきたお客さんに、美味しいものを全部一度に食べてもらいたいから、だったのだとか。お客さん思い過ぎる素敵エピソードですね。
ちなみにお味噌汁付きです。老舗洋食店で飲むお味噌汁は、落ち着きますね。
お店に入ってからずっと気になっている張り紙があったので、近寄って写真に撮りました。なんと、一新亭の三代目のご主人である秋山武雄さんはカメラマンとしても有名なのだそう。15歳から写真を撮り続けており、その写真とエッセーを読売新聞紙面で連載されており、その連載が本になりました、という告知でした。
その場で購入できたので、購入しご主人と一緒に写真撮らせて頂きました。嬉しい、老舗めぐっていてよかった!!
一新亭さん、その味でファンになる方だけでなく、エッセーからファンになりやってくるお客さんも多いのだそう。私が伺った日も、ご主人より少し年下であろうというお客さんお二人が、「新聞で読んでやってきました」とご主人に話しかけられていました。エッセーを読んで、あの時代が懐かしくなって、なんて会話で。見ていてとってもほほえましくなったのですが、私が同じぐらいの歳になった時に、こういうコミュニケーションが生まれるお店が残っていたりするのかな。何だか話しかけられていたお客さんのことが羨ましくなりました。
———一新亭 基本情報———-
〇創業年 1906年創業 / 明治39年創業
〇営業時間
・11:30~14:30頃迄 (夜の営業はお休み中とのこと)
※土曜日、日曜日、祝日 定休日
〇住所
東京都台東区浅草橋3-12-6
(食べログ)⇒ 一新亭 (イッシンテイ) – 浅草橋/洋食 [食べログ]