走り井餅本家の、走り井餅美味い / 滋賀 大津市 1764年創業店にルーツ (明和元年)

滋賀県庁所在地の大津市は、飛鳥時代の667年に天智天皇が近江大津宮に遷都し、奈良時代に瀬田に近江国府が置かれた地。江戸時代は東海道53次の最後の宿場・大津宿、膳所藩城下町の膳所、比叡山門前町・港湾の坂本、湖上交通拠点の堅田などが栄えました。琵琶湖と比叡山とに囲まれた豊かな自然景観は多くの観光客を集めています。大津絵大津算盤等の伝統品や鮒・蜆・湖魚加工食品等の伝統食材も豊富で、膳所茶は黒船来航のペリーに賞賛され後に対米輸出品第1号となりました。市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが数多く残っています。

1764年創業店にルーツ、東海道名物・走り井餅を製造販売する 走り井餅本家

追分駅から徒歩4分ほど、四宮駅から徒歩16分ほどの場所にある 走り井餅本家。1764年(明和元年)に、大津大谷町で走り井餅を販売したお店にルーツを持ちます。創業した井口家は明治期に石清水八幡宮一ノ鳥居に移り、株式会社やわた走井餅本舗としてご商売を続けられています。今回ご紹介の走り井餅本家さんは、餅創業家の末裔片岡家が大津市にて立ち上げた企業で、京都の井筒八ッ橋本舗さんと同じ代表が運営されていらっしゃいます(そのため同社で走り井餅が購入できます)。ルーツ店は歌川広重の東海道五十三次にも描かれた店舗です。

という、走り井餅の抹茶を購入しました。東海道大名物と書かれています。

パッケージ裏側です。小豆のこし餡のお菓子って感じですね。

こちらが説明紙になります。京都と近江の間にある逢坂山の手前にある大津追分には、清らかな水が勢いよく湧き出す井戸があり、走井(はしりい)と呼ばれていたそうです。走井の水は清少納言の枕草子に紹介されたほど有名なお水で、そのお水で作られたのが走り井餅となります。

パッケージを開けた図です。走井茶屋の絵かな。

取り出した図です。今回は抹茶なので緑色をしています。涙の形をしている、という表現が正しいかわかりませんが、独特の形状ですよね。

歌川広重の走井茶屋の絵は見たことがあったのですが、その流れを汲むお店が残っていることを知らなかったので、ビックリしました。もっちりしていて美味しかったです。今度は井口家にルーツを持つやわた走井餅本舗さんの走井餅も食べてみたいです。

—– 走り井餅本家 基本情報———-
〇創業年 1764年創業店にルーツ / 明和元年創業
〇営業時間
・10:00〜17:00
※無休
〇住所
滋賀県大津市横木一丁目3-3
(公式サイト)⇒ 走り井餅本家

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