献上そば羽根屋で、天ぷら割子定食3段 / 島根 出雲市 江戸末期創業

島根県中東部の出雲(いずも)市は、1941年(昭和16年)発足の旧出雲市が2005年(平成17年)に平田市及び4町と合併(のちに1町編入)して現市となり、出雲大社・須佐神社等の古代史・文化遺産が豊富な“神話の国”として知られています。出雲の地名は“八雲立つ”(雲が美しく湧き出る)の意味とされていますが、由来には夕つ方(夕日沈む西方)説・五面(いつも、出雲国と国引き造成の四ヶ国とで五面)説等の諸説もあります。出雲蕎麦(わんこ・戸隠と共に三大蕎麦)・あご野焼・島根ワイン・発祥の出雲ぜんざい・銘菓(俵まんぢゅ・宿禰餅など)等の名物がある市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が残っています。

江戸末期創業、大正天皇も召し上がった出雲そばの名店 献上そば羽根屋

出雲市駅から徒歩8分ほどの場所にある 献上そば羽根屋。江戸末期に創業した出雲そばを提供する老舗店です。明治時代には後に大正天皇となる当時・東宮の時代に、羽根屋さんの出雲そばを食べられており、そこから献上そばと店名の前に付けられています。現在は出雲市駅近くの本店に加え、出雲市内に合計3店舗を運営されています。

という、羽根屋さんの外観です。正面からは見えませんが、奥行きのあるお店になります。

メニューはこちらです。大きく献上そばと書かれているのと、右側には明治40年の大正天皇が召し上がられた時のお話が書かれています。

こちらがメニュー表です。出雲そばといえば、割子蕎麦なのです。基本の3段に好きなだけ追加できます。

割子蕎麦だけでなく、定食もあります。定食になると日替わりご飯やしじみ汁がつくんです。

ということで、天ぷら割子定食をオーダーしました。めちゃ豪華ですね。

せっかくなので、3段分をご覧ください。出雲そばは蕎麦の実の外皮ごとひく、挽きぐるみという製法で粉を作るので、蕎麦が香り高いのが特徴です。そんな蕎麦に負けないように、やや濃いめのそば汁で頂きます。いやー、やっぱ最高だな。

こちらが天ぷらです。蕎麦の天ぷらってなんでこんな相性良いんですかね。

日替わりご飯は、ちりめん山椒のご飯でした。

食べ終えた後にお手洗いへ伺ったところ、奥にお庭があったので1枚撮影。入り口でご飯食べていたので奥につづいていることに気が付きませんでした。

今回の出雲ツアーでは、出雲大社近くの天明年間創業の荒木屋さん、そして今回ご紹介の羽根屋さんと2軒の出雲そばの名店に伺うことが出来ました。どちらも東京の蕎麦と違う力強さがあって、本当に美味しかったです。その地域に根付いた蕎麦が食べられるのも、旅の醍醐味ですよねぇ。

——–献上そば羽根屋 基本情報———-
〇創業年 江戸末期創業
〇営業時間
・11:00 – 19:30 (15:00-17:00休み)
※1/1 定休日
〇住所
島根県出雲市今市町本町549
(公式ページ)⇒出雲そばといえば伝統を重んじ貫く献上そば羽根屋

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