【20年3月末閉店】藤屋内匠の、安政期の木型で作った大津画落雁 / 滋賀 大津 1661年創業 (寛文元年)

※2020年3月末をもって閉店されました。以下はご訪問させて頂いた際の記事となります。

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滋賀県庁所在地の大津市は、飛鳥時代の667年に天智天皇が近江大津宮に遷都し、奈良時代に瀬田に近江国府が置かれた地。江戸時代は東海道53次の最後の宿場・大津宿、膳所藩城下町の膳所、比叡山門前町・港湾の坂本、湖上交通拠点の堅田などが栄えました。琵琶湖と比叡山とに囲まれた豊かな自然景観は多くの観光客を集めています。大津絵大津算盤等の伝統品や鮒・蜆・湖魚加工食品等の伝統食材も豊富で、膳所茶は黒船来航のペリーに賞賛され後に対米輸出品第1号となりました。市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが数多く残っています。

1661年創業、大津唯一の京都御所ご用達 御菓子処 藤屋内匠

大津駅から徒歩6分ほどの場所にある藤屋内匠。1661年(寛文元年)に、「鶴屋仁兵衛」という名の和菓子屋として創業されました。が1702年(元禄15年)に現在の名前である「藤屋内匠」に屋号を変更。これは時の将軍綱吉公に、鶴姫様が御誕生となり、「鶴の文字は恐れ多い」と屋号を変更されたのだとか。この当時は「鶴」と入っていたお店は全て屋号を変更されたそうですよ(藤屋内匠さんのウェブサイトより)。
ちなみに藤屋内匠さんは、京都所司代、、大阪城代、大津代官所、石山寺、三井寺、膳所藩、若狭藩初め各藩の御用をつとめられてもいたそう。歴史も実績も物凄い和菓子屋さんです。

こちらが店舗外観。由緒正しいお店の顔してます。入るのに緊張するタイプのお店ですね。
こちらがディスプレイの様子。季節にちなんだお菓子等様々な種類が並んでいました。 お店の人にお薦めをお伺いしたところ、「大津絵」を落雁にした「大津画落雁」をお勧めされました。
大津絵の事を知らなかったので調べてみると、江戸時代に仏画として書かれ始めたもので、東海道大津宿の名物となったそう。松尾場所の俳句でも「大津絵の筆のはじめは何佛」とうたわれているそうですよ。 大津画落雁は、大津百町百福物語に認定されたお菓子なのだそう。大津を代表する銘菓だ、ということですね。
購入したパッケージはこんな感じ。第4代高橋松山先生が描かれた、大津絵の「藤娘」の包装紙に包まれています。この包装紙が欲しい、という声もあるそうですよ。

包装紙の下には、かけ紙が。昔はこのかけ紙、全て木彫りの版画だったそう。

包装紙を外すと、こんな感じの箱が出てきました。何かちょっとした辞典っぽい見た目。 で、中身です。こんな感じで落雁に9種類の大津絵が描かれています。風情があってよいですねぇ。 少しアップで撮った絵がこちら。カワイイ!
大津絵と、9種類の絵はそれぞれ説明が載っていました。しかもこちらの落雁は、江戸安政期に作られた木型を使って作られているのだとか。凄い!!!ちょっと情報量多めの記事となりましたが、こういう歴史がリッチに詰まった老舗は調べていて楽しいですね。調べて食べると、より美味しく感じられるので、老舗の皆さんには是非歴史を充実して欲しいなぁ、と思います。歴史を調べつつ食べた落雁は、いつもの落雁よりちょっと甘くって、つい昔のことを思い出す素敵な味がしました。

—— 藤屋内匠 基本情報———-
〇創業年 1661年創業 / 寛文元年創業
〇営業時間
ランチ 11:00~15:00
ディナー 15:00~22:00(L.O.21:00)
※不定休
〇住所
滋賀県大津市中央3-2-28
(公式サイト)⇒ 滋賀県大津市/和菓子/藤屋内匠

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