大田区池上は、かつては洗足池を中心とする亀が多い湿地帯で「池亀」と称されていたから、洗足池の端に位置するから、当地を領していた池上氏に因む等、由来には諸説があります。町は約740年前に日蓮が開基した日蓮宗大本山本門寺(池上本門寺)の門前町として栄え、今も信者や行楽客で賑わっています。また池上は関東独特の久寿餅(くずもち、グルテンを分離させた小麦粉の浮き粉を発酵)発祥の地との説もあり、門前町や東急電鉄の池上駅周辺などには、老舗の飲食店・久寿餅店等の和洋菓子店・食品店などが残っています
1925年創業、池上駅目の前にある 欧風菓子エノモト
欧風菓子エノモトさんは、池上駅徒歩1分の場所にある洋菓子店。元々は蒲田の西口駅前で、「三河屋ベーカリー」という名でパン屋さんを営んでいたそうです。初代の方の出身地である三河(愛知県)から取られたそうです。
戦後に池上に移られ、2代目の方が洋菓子を始められました。パンも昭和のギリギリまで出されていたそうですが止められ、今は洋菓子に特化されています(詳しい歴史は、エノモトさんのウェブサイトに掲載されています)。
こちらが現在の店舗。平成5年に改装されたそうです。
エノモトさんは、どのケーキを食べても本当に美味しいのですが、一つの名物はモンブラン。あの岸朝子さん絶賛、なのですが、この日はたまたま売り切れに。残念…。
が、ケーキは全部美味しいので気にせず行きます。こちらはサーハー。チョコレート系のケーキですが、不思議と重くないのでおじさんにも優しい味ですw。
こちらがイチゴのショートケーキ。王道ですね。丸いシェイプや、イチゴを弓と見立てたり、と、見た目への拘りもビンビン感じます。味はこちらもやさしめで本当に食べやすい。
そしてカフェオレ。苦みがキリっとしていて美味しいです。
エノモトさんは老舗ではあるものの、新しいチャレンジや細かなこだわりが沢山感じられるとても素敵なお店です。池上には浅野屋本店さんや、池田屋さんといった有名くず餅屋さんがあるので悩むところですが、洋菓子の気分の時に寄ってみてください。岸朝子さんが推される理由も、きっと理解できると思います。
———欧風菓子エノモト 基本情報———-
〇創業年 大正14年創業 / 1925年創業
〇営業時間
[洋菓子販売]10:00~20:30
[カフェ]11:00~19:00(LO)
※定休日なし
〇住所
東京都大田区池上6-2-18
(公式サイト)⇒欧風菓子エノモト