大門の兵児はずしと呼ばれた大門堂の大門おこし / 佐賀 小城市 1823年創業 (文政6年)

佐賀県中央部の小城(おぎ)市は、県庁所在地の佐賀市に隣接し南部は有明海に面しています。地名は土蜘蛛(つちぐも、上古の反朝廷土豪)防御用の堡(おき、砦)に由来するとされています。小城町旧市街地は小京都と称され、小城公園内の二代藩主造営庭園(自楽園)や清水川上流の清水の滝等の名所・旧跡があります。江戸時代に砂糖が長崎街道経由(通称シュガーロード)で豊富に流通したため県内各所で製菓業が盛んで、小城羊羹が全国に知られています。名水に育まれた鯉の料理・牛津の蒲鉾・炭酸飲料・丸ぼうろ等の特産品・名物があり、市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が多数残っています。

1823年創業、大門の兵児(袴)はずしと名がついた大門おこしを製造販売する 大門堂

小城駅から徒歩13分ほどの場所にある 大門堂。1823年(文政6年)に、深川文造氏が三間山円通寺への参道でお団子等を販売する茶屋・松月堂を始めたことが創業です。明治以降に砂糖が入るようになっってから”おこし”を販売するようになり、”兵児(褌)まではずして食べたい”と旅人に愛され、”大門の兵児はずし”と呼ばれるようになりました。現在のご主人の代から、店名を大門堂とされています。

という、大門堂さんの外観です。看板には大門おこし本舗とありますね。
少し寄り目の写真はこんな感じです。 店内に入りました。おこしをメインに販売されています。黒色と白色の2種類あります。
左側のディスプレイをアップで。小城ですから羊羹も勿論売っています。
おこしを購入したところ、お茶でもどうぞ、とお茶と羊羹を出して頂けました。訪問の前後で物凄く歩いていたので、物凄く癒されました…。
そして購入したのがこちらのおこしです。白砂糖で作った白と、黒砂糖で作った黒の2種類が販売されていたのですが、白のほうが特徴がわかりやすいとお伺いし、白を購入しました。
取り出した図です。生姜もアクセントに入っていて、甘さの中に苦さが隠れていて美味しかったです。

大門堂さんのおこし、初めてでも懐かしいって思える郷愁の味でした。定期的に食べたくなっちゃう味ですね。と、おこしもそうですが、お茶と羊羹でおもてなし頂いたのがとても記憶に残っています。こういうやりとりがあるのが、昔ながらのお菓子屋さんの良いところだなぁって感じました。また行きたいです。

——–大門堂 基本情報———-
〇創業年 1823年創業 / 文政6年創業
〇営業時間
・8:00-18:30
※無休
〇住所
佐賀県小城市小城町下町500
(食べログ)⇒ 大門堂 (ダイモンドウ) – 小城/和菓子 | 食べログ

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