ちく満で蒸した蕎麦は、柔らか食感の昔ながらのせいろ蕎麦 / 大阪 堺市堺区 1695年創業 (元禄8年)

大阪府堺市北西部の堺区は、安土桃山時代に有力商人の会合衆(えごうしゅう/かいごうしゅう)が自治運営して繁栄した中世以来に環濠都市だった地域を含み、市役所等の官庁・シティホテル・百貨店等の商店が集積して市の中心部となっており、沿岸部には堺泉北(せんぼく)臨海工業地帯が広がっています。堺の地名は摂津・河内・和泉の三国の“境”に発展したことによるとされ、かつては“境”/“左海”とも表記されました。北・西・中各区にまたがる百舌鳥(もず)古墳群の一角の仁徳天皇陵(大仙陵古墳)を始め寺社・古跡も多く、中世の千利休・今井宗久・津田宗及等の茶の湯文化の伝統もあって多数の名物和洋菓子があり、市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・製菓会社・昆布や醤油等の食品店などが数多く残っています。

1695年創業、茹でて蒸したお蕎麦を提供する ちく満

宿院のバス停から徒歩3分ほど、堺駅から徒歩13分ほどの場所にある ちく満。1695年(元禄8年)に創業した蕎麦店です。ちく満さんのお蕎麦は、一般的な茹でるお蕎麦と違い、茹でて蒸して提供されるのが特徴。喉越しを重視した一般的なお蕎麦をイメージすると、違和感を感じるかもしれませんが、他にない唯一無二の味を楽しむことができます。

という、ちく満さんの外観です。22年春から工事中で、23年3月訪問時はまだリニューアルの途中といった感じでした。

こちらは正面からの図。綺麗な外観になっていますが、歴史を感じる作りになっていますね。

こちらは暖簾。紺色が印象的です。

店舗に入ると、1斤 or 1.5斤のどちらにするか聞かれ、それでオーダーが通ります。この日は色々食べるものがあったので、1斤をオーダー。オーダー後5分かからず運ばれてきました。下の木箱にお蕎麦が入っています。

こちらが蒸したお蕎麦です。茹でたものを蒸してあるので、オーダーが入るとすぐに提供できるようです。一般的なお蕎麦にあるしゃきりした食感でなく、柔らかく優しい口当たりになります。

そば汁は生卵を割った後に、だし汁を入れます。だし汁はかなり熱めです。卵は良く溶くことを推奨されます(だし汁入れた後にそう言われ、私はあんまり溶いてないまま入れてしまいましたw)。

こちらは蕎麦湯。語源がよくわかりませんが、「かまくら」と呼ばれていました。こちら持ち手がめちゃくちゃ熱いので、気をつけてください、と言われます。持てないぐらい熱かったw。

で、蕎麦湯を入れた姿。出汁の利いた超美味い卵スープみたいになっていて、物凄く美味しかった…!

ちく満さんは、とても好き嫌いが分かれるお店だと聞いていたのですが、その理由は食べれよく理解できました。いわゆる蕎麦の概念とは違うものなので、喉越しやそばの香りを楽しみたい方だと合わないのかもしれません。個人的には、讃岐うどんと伊勢うどんが対極にあるように、お蕎麦も別の楽しみ方があったのね、ととても楽しく頂けました。もう何度か通って、蒸したお蕎麦の美味しさを体に覚えさせたいと思いました。また堺に行きたい!

—— ちく満 基本情報———-
〇創業年  1695年創業 / 元禄8年創業
〇営業時間
・10:30 – 19:30
※日曜日 定休日
〇住所
大阪府堺市堺区宿院町西1丁1−16
(公式サイト)⇒ ちく満 – 創業元禄八年

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