千鳥屋総本家でチロリアンと、千鳥饅頭 / 東京 巣鴨 1630年創業 (寛永七年)にルーツ

湿地帯で多数の大きな池に棲む鴨の多くの巣があったから、菅(すが)等の水辺植物が茂る湿地帯で菅茂から等、由来が諸説ある豊島区巣鴨。とげぬき地蔵尊で知られる高岩寺は、1596年(慶長元年)に江戸の湯島で創建、下谷を経て1891年(明治24年)に移転してきました。ソメイヨシノ発祥の地の旧染井村の染井霊園には、高村光雲・高村光太郎と智恵子、本妙寺には遠山金四郎景元、慈眼寺には芥川龍之介・谷崎潤一郎と著名人の墓所も多数あります。「おばあちゃんの原宿」として知られる、門前の旧中山道沿いの巣鴨地蔵通り商店街を中心に老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店など何軒か残っています。

1630年創業にルーツ、佐賀県から始まった 千鳥屋総本家

千鳥屋総本家の元となる千鳥屋さんは、1630年(寛永七年)に佐賀県で、「松月堂」という屋号で創業されました。昭和に入ってから、福岡県飯塚に支店として「千鳥屋」を立上げます。その後「松月堂」は閉店し、千鳥屋が本店となりました。

千鳥屋さんには中興の祖と呼ばれる「原田つゆ(故人)」さんがいらっしゃり、その息子さんたちにより4社に暖簾分けされ運営されています。

・千鳥屋総本家株式会社
(長男創業。東京都豊島区本社)
・株式会社千鳥饅頭総本舗
(次男創業。福岡県福岡市本社)
・株式会社千鳥屋宗家
(三男創業。兵庫県西宮市本社、大阪市中央区本店)
・株式会社千鳥屋本家
(四男創業。福岡県飯塚市本社)

今回お伺いした千鳥屋総本家さんは、暖簾分けされた長男の方にルーツを持つお店となります(千鳥屋の歴史はwikipediaに詳しいです)。千鳥屋総本家さんは、2016年に民事再生手続きを行われ、その後事業譲渡されています(そのためため原田家の運営ではありません)。公式サイトも無くなってしまい現状どこが生き残っているのかも見えないので、営業が確認できる巣鴨店へ伺いました(総本家さんは元々駒込店が本店でしたが既に閉店されています)。

前置きが長くなりましたが、こちらが店舗外観。創業寛永七年の文字が眩しい。千鳥屋さんといえば勿論千鳥饅頭ですよね。ディスプレイで最も場所をとっていたのはもちろん千鳥饅頭です。

ということで、千鳥饅頭買ってきました。シルバーのちょっとカッコよいパッケージ。大阪にある宗家さんの老舗感あるパッケージと対照的ですね。

中はこんな感じ。鳥のマークは共通ですね。中はもちろん白餡です。千鳥饅頭といえばこれ、ですよね。そして千鳥屋さんといえば、のお菓子をもう一つ購入。そう、チロリアンです。総本家さんは、東京チロリアンホルンという名前で販売されています。説明紙もついていました。wikipedia情報になりますが、チロリアンは元々オーストリアのチロル州に伝わっていたロールクッキーを基にして作られたそう。チロル州のお菓子でチロリアンなわけです。

3種類の味が入っているセットを買いました。まずはチョコレート。

ロール状に焼かれたクッキーの中にチョコ味のクリームが入っています。そしてバニラ。

もちろん中身はバニラです。そして最後がストロベリー。

赤目のストロベリークリームが入っています。

千鳥饅頭は昨年も食べているので、そこまで久々感はなかったのですが、チロリアンは10年単位でご無沙汰だったので、とても懐かしく食べました。
それぞれクリームが濃厚で甘みが強く、にがーいコーヒーがとても良く合うお菓子だな、と改めて感じました。甘いんですけど、ミニサイズでパクパク食べられてしまうので、つい食べ過ぎてしまいました。他の千鳥屋さんでは、更にフレーバーが多かったりもするので、千鳥屋巡りも楽しみです。

———千鳥屋総本家 基本情報———-
〇創業年 寛永7年 / 1630年創業にルーツ

※以下は巣鴨店の情報となります。
〇営業時間
[月~土]9:00~20:00
[日]9:00~19:00
※無休
〇住所
東京都豊島区巣鴨3-27-8
(食べログ)⇒千鳥屋総本家 巣鴨店 – 巣鴨/和菓子 [食べログ]

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