福岡市は、那珂川を境に、福岡藩黒田氏の武家町“福岡”と古来からの国際貿易港・商人町の“博多”として永らく栄えてきましたが、明治初年に統合され福岡(当初は福博)となりました。博多地区は今や大企業支社が集積するビジネス街となっています。博多の語源については、“土地博く人・物産多し”説・羽形(大鳥が羽を広げた地形)説・泊潟(外洋船停泊の潟)説等の諸説があります。博多地区にも老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店などが数多く残っています。
1630年創業店にルーツ、千鳥饅頭&チロリアンで知られる 千鳥饅頭総本舗
中洲川端駅から徒歩5分ほど、博多駅から車で5分ほどの場所にある 千鳥饅頭総本舗。1630年(寛永七年)に佐賀県創業された和菓子店・松月堂にルーツを持つ店舗です。ルーツとなる松月堂は昭和初期に福岡県飯塚市に支店として千鳥屋を立ち上げます。その後、松月堂は閉店し千鳥屋が本店となりました。その後、中興の祖と呼ばれる原田つゆ氏(故人)のお子さんたちにより4社に暖簾分けされるのですが、今回ご紹介の千鳥饅頭総本舗さんは次男の方が創業されたお店となります(その他の暖簾分け店については後述)。
と、千鳥屋さんの話を書くと長くなりがちなのですが、今回はお取り寄せで購入しております。まずは千鳥饅頭から。 この鳥のロゴが可愛いですよね(逆向きでスミマセン)。 中身は白餡のいつもの千鳥饅頭です。ほっとする味! そしてチロリアンです。缶入りの大きめ買いました。好きなのでw。元々オーストリアのチロル州に伝わっていたロールクッキーを基にして作られたそうで、そこからチロリアンと名付けられたそうです。 バニラ、ストロベリー、チョコレート、コーヒーの4種類入りです。 やっぱりバニラが定番ですよね。 このクリームの味、落ち着くんだよなぁ。 ストロベリーはこちら。 うん、懐かしくって美味しい!
パンフレットも入っていました。焼印が押された瞬間の写真、カッコ良いですね。
中身はこちら。シュガーロードに歴史は遡れるんです。
かすていら(カステラ)も販売されているの知りませんでした。食べてみたい!
佐賀ルーツですから、丸ボーロも当然あります。
チロリアン、長いバージョンも食べてみたいなぁ。
私は子供の頃チロリアンが好きだったんです。その頃は千鳥屋さんが暖簾分けで複数あることを知らなかったので、私が食べていたのがどれかわからな区なっております…。昔食べていたのがどれかはわからないものの、千鳥饅頭総本舗さんのチロリアンどれも最高に美味しかったです。家に常備したい系お菓子ですね。
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【千鳥屋さんの暖簾分けについて】
千鳥屋さんは中興の祖と呼ばれる原田つゆ氏(故人)のお子さんたちにより、4社に暖簾分けされています(千鳥屋の歴史はwikipediaに詳しいです)。
・千鳥屋総本家株式会社
(長男創業。東京都豊島区本社)
・株式会社千鳥饅頭総本舗
(次男創業。福岡県福岡市本社)
・株式会社千鳥屋宗家
(三男創業。兵庫県西宮市本社、大阪市中央区本店)
・株式会社千鳥屋本家
(四男創業。福岡県飯塚市本社)
長男の方が創業された千鳥屋総本家さんは、2016年に民事再生手続きを行われ、その後事業譲渡されています(そのためため原田家の運営ではありません)。
———千鳥屋 (株式会社千鳥饅頭総本舗) 基本情報———-
〇創業年 1630年創業 / 寛永7年創業店にルーツ
〇営業時間
・10:00~18:00
※ 定休日なし
〇住所
福岡県福岡市博多区上川端町9-157
(公式サイト)⇒創業1630年「千鳥屋」 公式サイト