東家(あずまや)のふわっと系うなぎ / 東京 杉並区荻窪 明治20年代創業 (1800年代末期)

杉並区中央部の荻窪(おぎくぼ)は、奈良時代以前に旅人が自生の荻で造り観音像を安置した草堂の荻堂(上荻、現・荻寺光明院の地)と周辺が窪地だった事とに由来する地域名で、歴史的及び広義には近隣の南荻窪・上荻・西荻(北・南)などをも併せて称します。江戸時代は初期の服部半蔵及び配下知行地を経て天領で1606年(慶長11年)に青梅成木村産の石灰運搬路として青梅街道が開かれ、1892年(明治25年)の甲武鉄道(現・JR中央線)荻窪駅開業後は大正から昭和初期にかけて東京近郊別荘地として発展し、近衛文麿別邸(荻外荘:てきがいそう)開邸以降には閑静な住宅地として井伏鱒二・角川源義・大田黒元雄始め小説家・芸術家等の多くの文化人も居を構えました。名物の荻窪ラーメン(駅付近の上荻中心に店が点在)で知られ、町内には老舗の飲食店が残っています。

明治20年に麻布で創業し、戦後荻窪へと移った 東家(あずまや)

荻窪駅から徒歩3分ほどの場所にある 東家(あずまや)。明治20年代(1800年代末期)に麻布で創業し、1948年(昭和23年)より荻窪に移られた鰻店です。うな重・かば焼き・しら焼き以上!という鰻のみで勝負する昔ながらの鰻屋さんって感じのお店です。

こちら店舗外観。住宅と一体化したような作り。

店舗前をアップで。風情があって良いですね。 店舗に入りました。こちらがメニュー表。うまきやうざくといったメニューはなく、焼いた鰻を食べるお店なのです。メニューの違いは鰻サイズの違いです。 で、オーダーしたのがこちら。きも吸いは別料金となります。 じゃじゃーん、鰻です。ふわっとした関東のうなぎ!って感じの仕上がり。タレは甘さ控えめの大人な味です。

真上からのショットも折角なのでどうぞw。

こちらがきも吸い。肝がフレッシュな感じがして美味しかった。ちくわは謎の結びが入っていますね。

杉並区はまだあまり多くの老舗に訪問が出来ていないので、新宿訪問日に足を伸ばして行ってきました。食の激戦区の印象が強い荻窪で続く鰻の老舗は、落ち着いた雰囲気で過ごしやすく、ゆったりした時間が流れる素敵なお店でした。家の近くにあったらちょくちょく行くんだろうなぁという居心地の良いお店でした。

——-東家 (あずまや) 基本情報———-
〇創業年  明治20年代創業 (1800年代末期)
〇営業時間
・11:30~13:30
・17:00~19:30
※月・水・第1第3木曜日 定休日
〇住所
東京都杉並区荻窪4-31-4
(食べログ)⇒ 東家 (あずまや) – 荻窪/うなぎ | 食べログ

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