赤坂 維新號で、中国料理の美味さの一端に触れる / 東京 紀尾井町 1899年創業 (明治32年)

千代田紀尾井町は区西部に位置して港区赤坂・元赤坂と新宿区四谷に接しています。界隈はかつて清水谷と称され、現地名は紀尾井坂(旧清水坂)に由来。江戸時代には周辺一帯に諸藩邸が多く、旧清水坂の南側に紀州徳川家(現、清水谷公園・旧グランドプリンスホテル赤坂跡地の複合型施設)、北側に尾張徳川家(現、上智大学)・彦根井伊家(現、ホテルニューオータニ)が接しており、江戸住人が紀州・尾張・井伊の各一字から紀尾井坂と称し、明治維新後は麹町紀尾井町、明治末期に現町名となりました。昭和後期以降は徐々に一般住宅地が縮小してホテル群・企業本社ビル等の業務ビルや大学拡張地などとなってきたこの町にも老舗の飲食店が存在しています。

1899年創業、神田から始まり銀座・赤坂へと店舗を広げた 維新號

赤坂見附駅から徒歩5分、永田町駅から徒歩7分ほどの場所にある 赤坂 維新號。1899年(明治32年)に、横浜で修行した初代が、外国人の内地雑居が可能となったのを機に、神田今川小路(現、神保町)にて清国(中国)の留学生向けに食品雑貨店兼郷土料理店をスタートしたことでその歴史が始まりました。その後留学生が減少したのを機に、日本人向けの中国料理店へと転身。銀座へと進出し名物となるまんじゅうを生み出し、その後赤坂店をオープン。赤坂店は高級路線としてスタートを切り、各界のトップに愛される店となったそうです。

維新號という名の由来ですが、当時の腐敗した中国政府に対し、明治維新のように近代化したいという想いを込めた中国人留学生達の維新運動に、創業者が共鳴。維新という言葉の下に中国語で百貨店等に用いられる「號」をつけ、屋号を維新號とされました。当時留学をしていた、周恩来・魯迅・蒋介石も通ったとされるお店。現在は赤坂 維新號、銀座 維新號と二つの本店があり、今回は赤坂 維新號本店のご紹介です(銀座 維新號本店の記事はこちら)。

という赤坂 維新號さんの外観はこちら。高級店の雰囲気がヒシヒシと伝わってきます。

今回はランチセットをオーダー。銀座維新號さんよりも少しお高めなプライスですが、その分高級感あふれるセットでした。まず前菜的なものが運ばれてきます。

この、大根もちを小さめにカットしたものが、物凄く美味しかった!

そして点心です。この美しさ…、ほれぼれしますね。

続いて水餃子。ピリッとしたタレが良いアクセントになって超美味い。

メインは八宝菜的なもの。旨みが詰まった餡と、素材のシャキシャキ感の組み合わせが凄い。美味しすぎるw。

デザートに杏仁豆腐。じんわり来る甘さに癒されます。

高級店として立ち上がった赤坂 維新號さんだけあり、銀座維新號さんと比べてお店も料理も一段階高級な雰囲気がしました。ちょっと良い時に使いたくなるお店です。夜は食べログによると2万円~とありますが、一度食べてみたいなぁ、と思わせてくれる素敵ランチとなりました。

——-赤坂 維新號 基本情報———-
〇創業年 1899年創業  /  明治32年創業
〇営業時間
・[月~金] 11:45~15:00 17:00~22:00
・[土・日・祝] 11:45~21:00
※定休日なし
〇住所
東京都千代田区紀尾井町1-11
(公式サイト)⇒ 維新號 総合TOP

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