庄屋 忠左衛門の七味唐がらし / 長野 東筑摩郡筑北村 1839年にルーツ(天保10年) 

長野県中西部の東筑摩(ひがしちくま)郡は、1879年(明治12年)の旧筑摩郡分割での発足時には松本・塩尻・安曇野各市一部を含んでいましたが、現在は山間部(筑北)の筑北(ちくほく)村・麻績村・生坂村と平野部(筑南)の山形村・朝日村との5村が属しています。筑摩の呼称は奈良期の束間(つかま)から筑摩(つかま)を経て明治以降に筑摩(ちくま)と転訛してきたとされ、江戸期は幕府領(松本藩預地含む)・藩(松本・高遠)領でした。筑北村は、2005年(平成17年)に坂井・本城・坂北3村合併で発足し、坂井地区と本城・坂北地区は間が山地で通行には合併離脱した麻績村を経由する飛地となっており、かつては北国西街道(善光寺街道)の青柳・西条・乱橋の宿がありました。おやき・やしょうま(やせうま、金太郎飴状の米粉餅)・もえぎうどん・もえぎ豆腐・きな粉・ふさすぐりジャム・ひまわり油・清酒等が特産品・名物です。郡内には老舗の食品店などが残っています。

1839年にルーツ、諸国八百宿・八百八十八寺巡で習得した七味唐がらしを今に伝える 庄屋 忠左衛門

聖高原駅から車で10分ほど、上田駅から車で40分強の場所にある 庄屋 忠左衛門。1839年(天保10年)に庄屋を営んでいた滝澤家の当主であった忠左衛門氏が、諸国八百宿・八百八十八寺巡礼の途中で七味唐がらしの製法も習得したと伝えられているそうです。会社のサイト等がないので詳しいことがわかりませんが、地元産の原料を使って七味を作られているとのことです。今回は道の駅で購入しました(道の駅が写真NGで、紹介して良いかもお返事が不明瞭だったので、一旦購入場所は伏せさせて頂きます)。

という、庄屋 忠左衛門さんの七味唐がらしです。いくつかグレードがあったのですが、こちらの雅がたしか一番高級だったのでこちらをチョイス(写真が撮れなかったので詳しいことを覚えておらず…)。料亭御用達とあります。

こちら、横からの図。七味唐がらしを学ぶきっかけとなった、八百八十八願成就の文字も見えます。

こちら裏側。唐がらし、陳皮、胡麻、青のり、けしの実、山椒、生姜、紫蘇、西洋山椒入り。

缶を開けた図。袋から七味を出したら時の香りが芳醇で最高でした。

私、日常生活で七味を使うシーンがあまりないのですが、やっぱり味噌煮込みには使いたくなります。ということで、七味 on 味噌煮込み。

庄屋 忠左衛門さんの七味唐がらし、とっても美味しかったです。もう少し歴史の話を調べたかったのですが、ウェブがなかったことと、購入をした道の駅でお話をお伺いしあまりわからなかったので(というより、聞いたことであまり良い反応をされなかった)、詳しく調べられず、でした。面白そうなストーリーがあると感じるので、機会があればお話伺いたいなと思います。

———庄屋 忠左衛門 基本情報———-
〇創業年 1839年創業にルーツ(天保10年)
〇営業時間
・不明
〇住所
長野県東筑摩郡筑北村坂井7820
(公式サイト)⇒ なし

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