品川区東大井には、江戸時代に土佐藩下屋敷や仙台・越前鯖江・薩摩各藩の大名屋敷がありました。幕末にペリー率いる黒船来航時には、坂本龍馬が当地の土佐藩管轄・浜川砲台での沿岸警備任務で着任していたことから、京浜急行電鉄・立会川駅前に高知県から贈呈された龍馬の立像が設置されています。町域のほとんどは住宅地ですが、東部の運河沿いは倉庫等の工業用地となっており、JR大井町駅東口周辺は商業地で賑わっています。この町にも老舗の飲食店が残っていますよ。
1856年創業、旧東海道沿いにあるお蕎麦さん 吉田家
立会川駅から徒歩5分ほどの場所、旧東海道沿いにあるのが そば会席 吉田家。1856年(安政3年)に鮫洲で創業し、1912年(大正元年)に現在地である立会川に移られています。その長い歴史の中で、坂本龍馬や山岡鉄舟など偉人たちにも愛されてきたお店となります。お蕎麦を中心とした、割烹・会席のお店です。
という、吉田家さんの外観です。外からだとサイズ感は見えづらいですが、鯉が泳ぐお庭もある奥が広いお店です。
別角度もどうぞ。2Fもカッコ良いけどいけるのかな。
店外の角地には、ユニークな価格表があります。このスタイル、めちゃくちゃカッコ良いね。
正面の入り口です。紺色の暖簾もシックでよいですね。
店内に入りました。食べたのは入り口のテーブル席ですが、まずは廊下&お庭を。
いやー、雰囲気良くないですか。灯籠も良い感じです。
細い路地には錦鯉が。なんか都会に見えない素敵な雰囲気ですね。
ということで、ここからご飯メニューです。平日ランチにお伺いしたところ、平日限定ランチメニューがありました。平日動ける人だけが味わえる贅沢…!
そば御膳5,800円をアップで。超絶豪華ですね。
友達と行ったのですが、頼んでいたのがこちらの春の彩りそば。
で、こちらがそば御膳です。めちゃくちゃ豪華です。
運ばれてきたお蕎麦がこちら。手打ちの十割蕎麦です。
蕎麦の美しさを別角度からどうぞ。
同行者が頼んだ春の彩りそばです。山菜も美味しそうだし、ホタルイカの天ぷらも美味しそう。
ここからは、2015年に訪問した時の写真です。暖簾とロゴは今と同じかな。
この時は国産松茸御膳をオーダーしています。季節のご飯が食べられるのは良いですね。
お刺身は、珍しい形状のお皿に乗っていました。土瓶蒸しの器をイメージしているのかしら。
吉田家さん、8年ぶりの訪問になりましたが、前回は秋、今回は春にお伺いしました。どちらの季節も四季を感じられるお料理が多く、これぞ日本料理の醍醐味だなぁ、と思いました。夜のコースも美味しそうなので、いつか食べに行きたいです。旧東海道の素敵なお店、もっともっと開拓したいなぁ。
———そば会席 立会川 吉田家 基本情報———-
〇創業年 1856年創業 / 安政3年創業
〇営業時間
・11:00 – 14:00、17:00 – 20:00 (土日は通し営業)
※火曜日 定休日
〇住所
東京都品川区東大井2丁目15−13
(公式サイト)⇒品川、大井町の和食・蕎麦「そば会席 立会川 吉田家」個室でランチ、ディナー