静岡県中部で志太平野(大井川扇状地)北東の駿河湾に沿う焼津(やいづ)市は、江戸時代から鰹漁が盛んで漁業水揚額では全国一位の遠洋漁業基地である焼津漁港(焼津港・小川港)を擁する全国有数の水産都市で、焼津さかなセンターで知られ、静岡市のベッドタウンでもあります。地名は古事記・日本書紀に登場し、日本武尊(やまとたけるのみこと)東征時の賊衆襲撃に際し草薙剣(くさなぎのつるぎ、天叢雲剣、三種神器の一つで熱田神宮神体)で葦を薙ぎ倒し火を放ったとの神話が由来とされていて、江戸時代は田中藩領でした。海産魚介類(鰹・鮪・鯖・鯵・海老・しらす・桜海老等)・鰻・鰹節・黒はんぺん・苺・梨・胡瓜・トマト・薔薇・清酒等の特産品や焼津おでん・バリ勝男クン等の名物があり、市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店などが数多く点在しています。
1887年創業、手火山式焙乾法で鰹節を続ける 鰹節工房やまじゅう (ヤマ十増田商店)
小川中学校岡本石井病院前のバス停から徒歩2分ほど、焼津駅から車で9分前後程度の場所にある 鰹節工房やまじゅう運営・ヤマ十増田商店。1887年(明治20年)に増田重五郎氏が、マルジュウから離れ、ヤマジュウを焼津町に設立したことが始まりです。創業以来、鰹節づくりを続けられ、今では日本で数件しか採用していないという手火山造り、という手間のかかる手法で鰹節づくりを続けられています。
という、ヤマ十増田商店さんの手火山造り ぱらぱらけずりを購入しました。創業明治二十年 伝統の美味のコピーが誇らしくて良いですね。
ラベル部分をアップで。平成二十八年全国鰹節評論会で、農林水産大臣賞受賞工場謹製というシールが貼られています。クオリティの高さが証明されていますね。
パッケージ裏側です。焼津市で製造したかつおのふしを薄削したものです。
うどんにぶっかけた図。香りが芳醇で、めちゃくちゃ美味しいです。
手火山造りの説明を飛ばしていましたが、ざっくりいうと燻作業の1種とのことです。江戸期までは一般的な手法で手作業で非常に時間がかかる製法だそう。より香りが強く、質の高い鰹節ができるとのこと。確かに薄削りにも関わらずすごく強い香りがあって驚いたのですが、それがこの手法で作るメリットなのでしょうね。また今度買って他のと食べ比べてみたい。
———鰹節工房やまじゅう (ヤマ十増田商店) 基本情報———-
〇創業年 1887年創業 / 明治20年創業
〇営業時間
・9:30 – 17:00 (土曜は9:00 – 11:00)
※日曜日 定休日
〇住所
静岡県焼津市小川新町5丁目4−9
(公式サイト)⇒こだわりの鰹節工房やまじゅう|焼津直送