大阪市中央区は、大阪の伝統的業務地区で、1989年(平成元年)に110年間続いた旧東区と旧南区とが合併して生まれました。旧東区地域は谷町筋の東側が大阪城・難波宮跡や官公庁街で、北東端の城見には弁天島再開発の大阪ビジネスパークがあり、西側は各種産業の大企業本社が軒を連ねるオフィス街です。旧南区地域は堺筋の東側が問屋街と寺町で西側は心斎橋や道頓堀・千日前・宗右衛門町など難波(ミナミ)の繁華街です。歴史と伝統の町の中に老舗の飲食店・和菓子店などが多数残っています。
きつねうどん発祥の店 明治26年創業 うさみ亭マツバヤ
大阪名物と言えば、という質問には何通りもの回答があると思いますが、うどん、もその一つだと思います。そんな大阪のうどんの系譜の中で重鎮として鎮座するのが、甘辛く煮たお揚げを乗せた「きつねうどん」だと思います。
きつねうどんには江戸発祥説、大阪発祥説、いろいろありますが、一つのルーツとして扱われることが多いのが、今回訪問したうさみ亭マツバヤさんです。
自転車が似合う、どこでもある町のうどん屋さんの風情です。
マツバヤさんと言えば、きつねうどん、な訳なので、メニューの左上には当然きつねうどんが乗っています。お店の方のお話では、きつねうどん以外だと、おじやうどんも良く出るそうですよ。
で、今回は初訪問なので、もちろんきつねうどんをオーダーしました。見て、このキレイなうどん!!
上にも書いた通りきつねうどんの発祥には色々な説がありますが、マツバヤさんでは、うどんの付け合わせとして出していた稲荷寿司用の油揚げをうどんに入れて食べるお客さんが多かったことから、このメニューが生まれた、と言われています(wikipediaのマツバヤさんのページにその説明があります)。
マツバヤさんのきつねうどんは、大阪にしてはやや濃いめのお汁に、少し柔らかめに煮たうどん、そして甘辛いお揚げと、きつねうどんの中でも特徴的な味がして、歴史の深みを感じることが出来ました。大阪のうどんを予想していたので、少しビジュアルに驚きはしましたが(大阪のうどんであれば、もう少しお汁の色が薄めが多い)、きつねうどんの完成品として、とても美味しく頂けました。老舗で元祖を食べられると、なんだか2重で得した気分になりますよね。
———-うさみ亭マツバヤ 基本情報———-
〇創業年 明治26年 / 1893年創業
〇営業時間
【月~木】 11:00~19:00
【金・土】 11:00~19:30
定休日 日曜・祝日
〇住所
大阪府大阪市中央区南船場3-8-1
(食べログ)⇒ うさみ亭マツバヤ (うさみていまつばや 松葉家) – 心斎橋/うどん [食べログ]
1件のコメント