上野藪そばの、かき南ばんは日本の宝 / 東京 上野 1892年創業 (明治25年)

東京の北の玄関口・上野駅を核とする台東区上野は、江戸時代に建立された徳川将軍家菩提寺である寛永寺の門前町として栄えました。明治には不忍池周辺が上野公園(上野恩賜公園)として整備され、博物館・美術館・文化会館などの多数の芸術文化施設や、動物園などの観光・レクリエーションの場に多くの人々を集めています。アメヤ横丁の食材・雑貨・衣料等の商店も連日賑わい、由緒ある公園内や町の各所に老舗の飲食店や和洋菓子店などが数多く点在しています。

1892年創業、かんだやぶそばからの暖簾分け店 上野藪そば

上野駅から徒歩3分ほどの場所にある上野藪そば。1892年(明治25年)に、神田にある、かんだやぶそば、から暖簾分けの形で独立されました。
蕎麦御三家と呼ばれる、「藪」、「砂場」、「更科」ですが、大阪生まれの砂場、長野ルーツの更科に対して、藪蕎麦は江戸生れ。雑司ヶ谷の藪の中にあったお店が美味しかったことから、藪蕎麦と呼ばれるようになったのだとか(団子坂にあった蔦屋さんが藪に囲まれていたから、という説もあります)。

こちらが店舗外観。古びた感じが味があって良いですね。上野藪さんの冬の名物といえば、かき南ばん。このお蕎麦、最高に美味しいんです。やってきました、かき南ばん蕎麦!

寄りだとこんな感じ。牡蠣が、想像以上に大きいのでビックリしますよ。

めったに箸上げ写真は撮らないのですが、この大きさを伝えたくて箸あげしてみました。伝わりますでしょうか、この感動!
牡蠣の焼き具合も最高で、ふっくらプリプリの牡蠣と、ちょっと濃い目の出汁のお蕎麦が最高なんです。

上野藪そばさんは、2階建てで、今回2階席へ通して頂いたのですが、階段にはこんな看板が掲げられていました。今も手打ちで蕎麦を打たれているのは、手作りの味を伝えるためなのですね。

上野藪そばさんは昔ながらのお蕎麦を守るお店で、おかめ蕎麦は今もルーツである「おかめのお面」に模して作って下さいます。その一方でカレーせいろう等新しい味へのチャレンジも忘れないお店ですし、老舗蕎麦屋さんらしい季節感を取り入れたお蕎麦も出される幅の広いお店。休日日は結構な行列に巻き込まれることもありますが、平日だと比較的するっと入れるので、是非行ってみてくださいね。

———上野藪そば 基本情報———-
〇創業年 明治25年創業 / 1892年創業
〇営業時間
11:30~21:00 (L.O.20:30)
※水曜日 定休日
〇住所
東京都台東区上野6-9-16
(食べログ)⇒上野藪そば (うえのやぶそば) – 上野/そば [食べログ]

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