天極堂で葛三昧 / 奈良 奈良市 1870年創業 (明治3年)

古くから栄えた古都 奈良。古い歴史を持つこの街には、当然ながら沢山の老舗がありました。今回は奈良県といえばの素材を昔から扱わている老舗にお伺いしました。

1870年創業、吉野本葛の老舗 天極堂

近鉄奈良駅から徒歩10分程度、東大寺の近くに古くから吉野本葛を扱われてきた天極堂さんはあります。1870年の創業当時から奈良県御所市旧葛村で葛を作り続けて販売する卸業だったそうですが、今は奈良市に本店を構え、消費者に直接葛の魅力を伝え続けてくれています。天極堂、というお名前は、“天の恵みを極める”に由来しているそう。葛だけでなく様々な食材を扱われている天極堂さんは、柿の葉寿司の葉っぱの販売等もされているそうですよ(国内シェアNo.1!)

こちらが奈良本店の外観。黒塗りのシックなデザイン。

天極堂 奈良本店さんは、1Fに販売店と休憩所、2Fにも休憩所があり、店内で食べることもできます。ランチも提供されているので、今回はランチをチョイスしました。

こちらがメニュー表。まずは吉野本葛についての説明があります。葛粉ってマメ科の植物の根っこだったそう。粉になったものしか見たことがなかったので全然知りませんでした…。

ランチメニューも色々チョイスがあったのですが、吉野うどんセットをオーダー。麺に葛粉が練り込まれているそうです。

こちらが吉野うどんセット。日当たりの良過ぎる席だったため、光の反射が物凄い…。

よりのアップの図。少しアンが掛かっているのですが、そこが凄くキラキラしています。葛が練り込んである麺は少し柔らかめで、体に良いものを食べてる感が凄くありました。

こちらは葛が入ったゴマ豆腐のようなもの。葛が入ることでプリンプリンしていて美味しい。

そして最後に出てきたのが葛餅。東京の発酵食品であるくず餅と違い、本葛を使ったプルプル食感。黒蜜ときな粉が超合います。

天極堂さんは、葛を中心としたスイーツやお食事を沢山出されていて、お店に入った瞬間から目移りしてしまうほど。私は迷ってメニュー1番最初に載っていた吉野うどんセットにしたのですが、結果的に3つの葛料理を堪能することが出来、良いチョイスだったのでは、と思っています。質の高い葛を食べるのは初めての経験だったのですが、葛がなぜ高級食材として生き残ってきたのかが、少しだけ実感できた良い訪問となりました。

——-天極堂 基本情報———-
〇創業年 明治3年創業 / 1870年創業
〇営業時間
10:00~19:30(L.O.19:00)
※火曜日 定休日 (ただし祝日の場合は翌日定休日)
〇住所
奈良県奈良市押上町1-6
(公式サイト)⇒ 吉野本葛の老舗・奈良・井上天極堂の公式サイト

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