かつて流れていた汐留川に架かっていた新橋に由来する港区新橋は、1872年(明治5年)に日本で初めて開通した鉄道の起点・新橋駅(後の汐留貨物駅)が開設され発展を遂げました。現在はサラリーマンの街として知られ、多数のオフィスビルが林立し庶民的な飲食店が建ち並ぶ中に、老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店などが数多く残っています。
1782年創業、新商品開発を忘れない佃煮屋 玉木屋
新橋駅から徒歩2分程度の場所にある 玉木屋。1782年(天明2年)に、越後の国 玉木村からやって来た七兵衛さんによって創業されました。玉木屋という屋号は七兵衛さんの出身地から取られたそう。お店はずっと同じ場所で経営されているそうで、既に230年以上の歴史をお持ちです。
という玉木屋さんの外観こちら。角地にある、やや細長めのお店です。お店に入ると佃煮を中心に煮豆、ふりかけ、お茶漬け等が販売されています。玉木屋さんは元々座禅豆という煮豆が有名なお店で、三代目七兵衛さんの時代に佃島の佃煮を参考に独自の佃煮を作り上げたのだそう。
別角度のディスプレイ。こちらはお茶漬けと、塩分控えめに作られた佃煮・白佃煮が販売されています。
小分けの佃煮販売コーナーには、こんなポップが。「アインシュタインのお気に入り!」の細切昆布。まさか老舗でアインシュタインの名前を見かけるとは…。
ということで今回は3品購入。大好きな 世界のふりかけシリーズ(後述)のイタリアントマト、牛肉牛蒡、細切昆布の3品です。購入した袋には、こんなパンフレットが入っていました。”おいしさ届けて三世紀”。これ、中々言えないメッセージですよね。
中には歴史も記載されていました。上述している歴史の内容です。こういう説明をしてくれると助かります(サイト運営者としてはw)。
ということで購入した商品紹介です。まずは「世界のふりかけ」シリーズ。お取り寄せ好きの方であればご存知であろう、大ヒットシリーズです。私も何かの雑誌の特集で知り、それ以来結構な頻度で購入しています。世界の、と名が付くだけあって、世界中の食べ物をふりかけ化しているシリーズです。トムヤンクン・グリーンカレー・麻婆豆腐等々。どれも半生のふりかけですんごく美味しいんですよ。今回は王道のイタリアントマトを買ってきました。シリーズの中で一番のお気に入りです。
ご飯にかけるとこんな感じ。そぼろのお肉にちょっとスパイシーなトマト風味が付いていて美味いんです、これが。ふりかけというよりも美味しいおかずとご飯を食べている気分になれます。
購入した商品その2、アインシュタインのお気に入り、とポップに書いてあった細切昆布です。
艶がヤバい、昆布。甘すぎず、辛すぎず、で無限に食べていられそうな味。美味しい!
購入した商品その3、牛肉牛蒡。店頭で一目ぼれして買いましたw。
牛肉の佃煮の中に牛蒡が入った商品。まあ、間違いなく美味しいですよねw。
玉木屋さん、上述した「世界のふりかけ」シリーズが雑誌に取り上げられ続けた時期がありまして、それがきっかけで玉木屋さんを知りました。気が付くとライナップが増えていて、老舗企業ながら商品開発に積極的な姿にちょっと感銘を覚えます。今回改めて歴史を調べて、当初は煮豆屋から始まった歴史であったり、佃煮への参入であったり、昔から新しい挑戦を続けている老舗なのだと改めて理解できました。またちょくちょく新商品がないか、チェックしに行きたいと思います。
追記となりますが、玉木屋さんの公式Twitterから頂いたコメントによると、アインシュタインさんのお気に入り細切昆布は江戸前の濃い味と白佃煮の2種類あり、アイシュタインさんお気に入りは江戸前の方だったそう。白佃煮の方も食べてみたいなぁ。
世界のふりかけシリーズは、楽天でも購入出来ますよ。
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——- 玉木屋 基本情報———-
〇創業年 1782年創業 / 天明2年創業
〇営業時間
【月曜~金曜】 10:00~19:00 (7月、12月は10:00~19:30)
【土日祝】10:00~18:30
※定休日なし
〇住所
東京都港区新橋1-8-5
(公式サイト)⇒ 佃煮・煮豆の新橋玉木屋:東京新橋にある佃煮の老舗