広島県北東部の庄原(しょうばら)市は、江戸時代は広島藩領(一部地域の一時期を除く)で、1954年(昭和29年)に比婆(ひば)郡庄原町・6村合併で発足の旧市が、2005年(平成17年)の同郡西城町・東城町・口和町・高野町・比和町及び甲奴郡総領町と合併して現市となりました。庄原の地名は中世荘園名に由来するとされます。椎茸・西条柿・ヒバゴン葱・鮎・うるか・比婆牛・どんぐりコロコロ豚・蒟蒻・後藤の赤酢・清酒・林檎ジュース・林檎ワイン・女子高生キムチ・銘菓(竹屋饅頭・田總羊羹・乳団子・広島バターモチ・もみじ饅頭・ヒバゴンのたまご等)・鯉料理・わに(鱶)料理等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の和菓子店(複数)・醸造所(酢・複数の清酒)・旅館などが残っています。
1861年創業、広島県民にはCMでお馴染みの 竹屋饅頭本舗
東城駅から徒歩7分ほどの場所にある 竹屋饅頭本舗。1861年(文久元年)に谷以信氏が創業した饅頭屋さんです。竹屋の由来はよく分かりませんが、「竹屋こと谷以信」と説明があるので、竹屋が屋号なのかあだ名だったかということでしょうか。
という竹屋さんは、広島ではCMがよく流れている誰もが知るお店となります。東城は広島浅野家があった場所で浅野家の献上記録も残っている歴史も栄誉もある老舗店となります。24年5月現在は庄原の本店と、三次の2店舗あります。
という、竹屋饅頭本舗さんの外観です。5月に訪問したからか、鯉の大きなイラストがドーンと出迎えてくれます。 店内に入りました。季節に合わせた様々なお菓子を作られていますが、やっぱりメインの竹屋饅頭が多く並んでいます。ディスプレイの下にある緑色の 竹屋饅頭は糀を使った、いわゆる酒饅頭です。糀とお米を発酵させた皮を使ったお饅頭なのです。
竹屋饅頭の歴史についての説明です。ここにも「竹屋事谷以信なる」とありますね。
ということで購入しました。賞味期限2日の、広島に来ないと中々食べられない貴重なお菓子なのです。
で、竹屋饅頭です。広島の方と一緒に伺ったのですが、「CMで知っているお店だけど、店舗で買うの初めて」と少しテンション上がってました。
という竹屋饅頭です。真ん中に大きく「竹屋」と書かれ、周りは竹のイラストなのかしら。竹屋饅頭は初めて食べたのですが、お酒が香る皮がふかっとする柔らか食感と、甘いあんこのバランスが最高でした。ここまで食べに来る価値ありますね。ちなみにお酒の香りはしますが、アルコール分は飛んでいるのでお子さんでも食べられます。
という竹屋さんのお隣には素敵な日本家屋かつ博物館的なものがあり、女将さんにご案内頂きました。
お部屋の中にも屏風が。一つ一つの絵が生き生きしていて見ていて楽しい。
貴重な掛け軸も。これを解説してもらえるのはプライスレスですね。
広島だけに鯉 = カープのお皿的なものが。
中庭の風景も素敵です。いつかこの縁側に座って、お饅頭食べたいですね。
竹屋饅頭さん、丁寧に作られたお饅頭の威力を思い知らされる味がしました。しみじみ美味しい。ちょっとアクセスの悪い場所にあるのですが、このお饅頭を食べるために行くのもありだよなぁ、なんて思える味でして。女将さんも素敵だったし、ぜひまた行きたいです。
———竹屋饅頭本舗 基本情報———-
〇創業年 1861年創業 / 文久元年創業
〇営業時間
・6:40 – 18:30
※定休日なし
〇住所
広島県庄原市東城町東城249−1
(公式サイト)⇒ 竹屋饅頭本舗