田村造酢・ミヨノハナの柿酢 / 和歌山 伊都郡かつらぎ町 1808年創業 (文化5年)
和歌山県北東部の伊都(いと)郡は、現在、かつらぎ町・九度山町・高野町の3町が属しています。江戸時代は紀伊和歌山…
続きを読む →和歌山県北東部の伊都(いと)郡は、現在、かつらぎ町・九度山(くどやま)町・高野(こうや)町の3町(ちょう)が属していますが、1879年(明治12年)の行政区画郡発足時には後の九度山町・高野町・かつらぎ町大半と橋本市・紀の川市・奈良県五條市の各一部が郡域でした。江戸時代は紀伊和歌山藩領・高野山領で、伊都の地名には魏志倭人伝の伊都国(現・福岡県糸島平野説)からの古代植民由来説もあります。郡西部で紀の川本流域のかつらぎ町は、1958年(昭和33年)に伊都町等2町1村合併で発足のかつらぎ町が2005年(平成17年)に花園村を編入して現町域となりました。北に大阪府和泉市と接する和泉山脈(当時の県知事命名の町名由来となった和泉葛城山等)が、南に紀伊山地があり、農業は近畿地方全域でも有数で、柿・梅・桃・梨・葡萄・蜜柑・林檎等の様々な果樹栽培が盛んであり、平核無柿(生産高全国一)・串柿・あんぽ柿・梅干・柿の葉茶・柿酢・山菜・茸・天女魚(あまご)・葛城牛・猪鍋・柿の葉寿司・胡麻豆腐・胡桃餅・清酒(川上酒)・かき餅・みかん餅等の特産品・名物があります。紀の川南岸の九度山町は、1910年(明治43年)に九度山村から旧町となり1910年(明治43年)に河根村と合併して現町となりました。空海(弘法大師)が慈尊院で暮らす母親に月に九度逢いに来ていたことが地名由来とされ、関ヶ原戦で敗戦の真田昌幸・信繁(幸村)の流罪地として知られ、古くから明治期までは高野山領でした。富有柿が名産で、柿の葉寿司・柿の粕漬・柿アイス・清酒・真田紐等の特産品・名物があります。高野町は1928年(昭和3年)に高野村から町となり1958年(昭和33年)の富貴村編入で現町域となりました。高野山真言宗の聖地である高野山を中心に金剛峯寺等の寺院・文化財・名所が多数存在し、“紀伊山地の霊場と参詣道”が世界遺産に登録されています。高野槙(霊木)・松茸・茗荷・生麩・胡麻豆腐・高野豆腐・漢方薬・銘菓(みろく石・かるかや餅・笹巻きあんぷ等)・精進料理等の特産品・名物があります。郡内には老舗の料理店・飲食店・和菓子店・食品店・酒蔵・旅館などが複数残っています。
和歌山県北東部の伊都(いと)郡は、現在、かつらぎ町・九度山町・高野町の3町が属しています。江戸時代は紀伊和歌山…
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