熊本県最南端で宮崎県えびの市・鹿児島県伊佐市に接し、九州山地に囲まれた人吉盆地の人吉（ひとよし）市は、江戸時代は人吉藩領で相良氏の人吉城下町として栄え、1942年（昭和17年）の球磨郡人吉町及び3村合併で発足しました。かつて日向(宮崎県)・薩摩(鹿児島県)・佐敷(熊本県芦北町)間の交通の要衝であり“舎（宿）”を“ひとよし”と称したことが地名由来とされます。人吉温泉・球磨川下り・青井阿蘇神社（県唯一の国宝）等の観光名所で知られています。きじ馬（きじ車）・花手箱・羽子板・うんすんカルタ・鍛冶製品等の郷土玩具・伝統品や鮎・味噌・醤油・球磨焼酎・銘菓（栗きんとん・栗んとう・みそまん・焼酎もなか・ゆべし等）・鮎甘露煮・鮎うるか・雉料理・川魚料理（鮎・鯉・鰻等）・つぼん汁（けんちん汁風）等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・茶舗・醸造所（味噌・醤油）・焼酎醸造会社（多数）・旅館などが残っています。