山梨県東部(郡内地方東部)の大月(おおつき)市は、1954年(昭和29年)に北都留郡の大月町・猿橋町・七保町・笹子村・賑岡村・初狩村・梁川村が合併して発足し、その直後に同郡富浜村を編入して現市域となりました。江戸時代は谷村藩領(谷村城下)を経て幕府直轄領で、甲州街道45宿中12宿(大月宿・猿橋宿等)が所在していました。北部は山岳地帯で南部のJR大月駅周辺が市街中心地であり、笹子峠や岩国の錦帯橋・木曽の棧(かけはし)と共に日本三大奇橋の猿橋(無橋脚、国名勝)等の名所があります。地名は、江戸時代(寛永期)完成の農業用水路“五ヶ堰”付近に群生していた大槻(欅)から地区は大槻(おおつき)と称され、寛文検地時に駒橋(現・大月橋)から月が一際大きく見えたことから大月となったとされます。甲斐絹・炭製品・ウコン・納豆・銘菓(笹子餅・猿橋まんじゅう・厚焼木の実煎餅等)・清酒・焼酎・にごみ(味噌煮込うどん)等の特産品・名物があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品小売店・酒蔵などが残っています。
1905年創業、国鉄中央線と歴史を共にする 笹子餅本舗 みどりや
笹子駅から徒歩3分ほどの場所にある笹子餅本舗 みどりや。1905年(明治38年)に、国鉄中央線開通の2年後に創業されています。元々この場所は甲府街道の難所・笹子峠があった場所で、名物・峠の力餅が知られていました。国鉄開通と共に笹子峠の人通りがなくなり、その後国鉄の許可を得て笹子餅の名で売り出し現在に続きます。かつては特急電車内やサービスエリアでも購入できたそうですが、今は本店のみでしか手に入れられない貴重名お菓子となっています。
という、笹子餅本舗みどりやさんの外観です。なかなか渋めのルックスです。
もうちょっと正面からもどうぞ。
店内に入ると、笹子餅がディスプレイに並んでいました。5個入り、10個入りの2種類があります。
雑誌の切り抜きが貼られていました。かつての峠の名物と書かれていますね。
こちらは新聞記事の切り抜きです。
アド街ック天国でも6位、食品部門1位で登場されたそうです。
という、笹子餅です。名物にうまいものあり、と書かれています。
取り出した図。持ち帰り途中で凹んでしまいました。いわゆる草餅に、あんこが入ったお菓子です。
笹子駅に行かないと買えない、賞味期限2日、と中々ハードルの高いお菓子ですが、購入する価値のあるお菓子だな、と思いました。お近くに行かれる方は、ぜひご購入にチャレンジしてみてください。都内の物産展とかにたまに出てくれると嬉しいなぁ。
———-笹子餅本舗 みどりや 基本情報———-
〇創業年 1905年創業 / 明治38年創業
〇営業時間
・7:00 – 19:00
※無休
〇住所
山梨県大月市笹子町1332
(食べログ) ⇒ みどりや (笹子餅本舗) – 笹子/和菓子 | 食べログ