【18/7/31閉店】東京 早稲田 三朝庵(江戸時代後期創業)

2018年7月31日に閉店されたとのことです。

—-以下記事は2015年12月1日に執筆されました—-

今回は東京は早稲田。大昔は水田が多くある農村地帯だったそうですが、後の早稲田大学となる東京専門学校の開校により、現在では都内屈指の文教地区となっています。
上記の早稲田大学をはじめ東京富士大学や学習院大学、そして専門学校や予備校も多く集まる学生街としても有名です。

そんな早稲田に、古くからこの地域の学校に通う学生をはじめ、近隣の人達に親しまれている情緒溢れる老舗料理屋があります。
それが三朝庵です。

—多くの元祖メニューが生まれた老舗名店

ここ三朝庵は老舗店舗としてもちろん有名ですが、多くの元祖メニューが生まれた老舗としても知られています。

三朝庵の初代名物!カレー南蛮

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三朝庵の名物です。
カレー南蛮の誕生は1904年の出来事。早稲田大学の学生や地域の方々を集めるために開発されたメニューだと言われています。
現在のカレー南蛮も、当時そのまま。100年以上の時を超えて受け継がれています。カレーの程よいとろみが蕎麦麺に絡みつく絶品。大変熱いので冷ましながらズルズルと食べるのが粋な食べ方です。

偶然のトラブルから生まれた珠玉の定番!カツ丼

こちらも三朝庵で生まれた元祖料理として名を馳せています。
こちらは1918年(大正7年)のある日のこと。その日は大勢の宴会の予約が入っており、とんかつを大量に取り寄せていたそうです。その宴会が直前で突然キャンセルになり、大量のとんかつが余ってしまったそう。
とんかつは当時高価で当然捨てるのはもったいない…考えかねた店主が冷めたとんかつを玉子と蕎麦つゆで綴じ、温かいご飯に乗せ丼としてお客さんに提供したそうです。

それが大変好評で、やがてこのお店の定番メニューとなったそうです。
サクサクのカツとダシの効いた玉子とじ。ご飯がすすみます。こちらは味も見たもクラシックなタイプのカツ丼です。

季節を超えた隠れ元祖!冷やしたぬき

12305472_885400201581679_1791628547_n-595x793こちらは上記2つよりは歴史は浅いそうなのですが、三朝庵には近隣の学生や住民の方々の意見を反映させたメニューも数多く、こちらの冷やしたぬきもその中の一つだと言われています。

夏を感じる冷やしとはいえ、季節関係なく人気があり楽しめるメニューだそうです。

早稲田の街と共に、学生や近隣の人達と共に寄り添う名店

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上記で記した冷やしたぬきのように、近隣の学生や住民の方々の意見を反映させたメニューも多いこちらの三朝庵。
訪れたこの日も、近隣の人達と思われる方々や学生の方々が、新聞や週刊誌を読みながら料理を堪能していました。おそらくこちらが三朝庵の普段の姿なのだと思います。
こちらの三朝庵は、早稲田周辺が水田地帯で大隈重信が東京専門学校を手掛ける頃から存在しており、この地域一帯が文教地区へと移り変わる姿を見届けてきた老舗名店。詳しい年代は判っていませんが江戸時代後期から創業している老舗だそうです。
店内には多方面の著名人文化人のサインやお写真、古い雑誌記事等が貼られており、古くから愛されてきた名店であることを物語っています。
これまでもこれからも、この地域の学生や近隣の人達の腹を満たし続ける老舗であり続けるでしょう。
ご馳走様でした。

———-三朝庵 基本情報———-
・創業年
・江戸時代後期
・営業時間
10:30~売り切れ次第
木曜定休
・住所
・東京都新宿区馬場下町62

2件のコメント

  1. カツ丼だけやなかったんや!
    どれも好きな食べ物です!!

    集まり散じて、人は変われど、、、、

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