ピーア軒で正しい洋食を食べる / 新潟 新潟市 1923年創業 (大正12年)

新潟県庁所在地の新潟市は、江戸時代は長岡藩(西部)・新発田藩(東部)・村上藩(一部)でした。新潟の意味には信濃川・阿賀野川の河口の中州に形成された“新しい潟”説等の諸説があり、県名の由来となっています。新潟港(新潟市・北蒲原郡)は古くから日本海側の重要港として栄えて、江戸時代には北前船寄港地であり、幕末に日米修好通商条約による開港5港の一つとなり、現在も水陸交通の要衝です。茶豆・南蛮蝦(甘蝦)・ノドグロ等の特産物、柿の種・笹団子等の名物、のっぺ・わっぱ飯・タレカツ丼・イタリアン等の郷土料理・地場食品も多く、老舗の飲食店・和菓子店・食品店が何軒も残っています。

1923年創業、新潟洋食の歴史の1ページを飾るピーア軒

JR新潟駅から5分ほどの場所にある白山駅。白山駅から歩いてさらに5分ほどの場所にあるのがピーア軒。創業は1923年(大正12年)で、イタリアの洋食文化の元祖と知られるイタリア軒で修業された方がスタートしたお店です。

こちら店舗の看板。街中の喧騒からやや離れた場所にありました。

お店の入り口には、ピーア軒の創業ストーリーの説明が。先代はイタリア軒で13年修行、その後東京・上野の精養軒で2年就業、そして1923年にピーア軒を立ち上げられました。
ピーアとはイタリア語で梨の意味で、ピーア軒創業者の実家が梨商であったことから着いたあだ名から付けられたそうです。

店舗内でも様々な形で歴史を伝えられています。私はこういうのを読むと、より一層味が美味しく感じられるタイプの人間です。

そろそろ本題でこちらがメニュー。ステーキ、シチューといったど定番洋食から、トンカツや刺身、そして新潟の郷土食のっぺまで、あらゆる世代が楽しめるラインナップです。
ピーア軒さんといえばタンシチューが有名だそうで、タンシチューを頼もうかと思ったのですが、同じ値段でタンシチューとビーフシチューの両方が食べられるWシチューセットを発見し、そちらをオーダーしました。

まずはスープとサラダ。スープは角のない優しい味で、ニッポンの洋食感が出ててとても美味しかった。

そして待ちにまったWシチュー。柔らかさが最高で、そうそうこういうキチンと作られた洋食を食べたかったんだ、って思いました。実直で優しくて美味しい感じの。

締めに紅茶を頂いて終了。程よい量の締めに頂くのにピッタリでした。

ピーア軒さんは、新潟の洋食の歴史に名を残すレストランだけあり、味も接客もとても素敵で、近くにあるなら、ちょっとしたおもてなしシーンで使いたいなぁ、と思えるお店でした。
ピーア軒さんがステキだったので、そのルーツであるイタリア軒さんへも伺いたい気持ちがむくむくわいてきました。次の新潟滞在はイタリア軒さん行かないとだな。

——-ピーア軒 基本情報———-
〇創業年 大正12年 / 1923年創業
〇営業時間
11:00~13:30(L.O.13:00)
17:00~22:00(L.O.20:30)
※日曜・祝日・年末年始 定休日
〇住所
新潟県新潟市中央区白山浦1-631-4
(公式サイト)⇒タンシチューで有名な新潟老舗洋食店ピーア軒 | 大正12年創業以来、新潟の老舗洋食屋として変わらぬ味のタンシチューやグラタン、カレーライスを味わえるお店です。現在では新潟の海の幸を使った和食も合わせてお楽しみ頂けます。

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