落語”王子の狐”の舞台となった扇屋の甘~い玉子焼き / 東京 王子 1648年創業 (慶安元年)

江戸時代から往来の絶えない名所として知られる王子稲荷神社のある北区・王子エリア。江戸市民のno.1人気神社として知られたこの地には、多くの老舗が残っています。

1648年創業、落語”王子の狐”の舞台となった 扇屋

JR王子駅から徒歩1分程度の場所にある 扇屋。1648年(慶安元年)に、弥左ェ門氏によって掛茶屋として創業されました。1799年頃(寛政11年頃)に、料理屋に転身し、この料理屋時代に落語”王子の狐”の舞台となったそう。そのお話にも出てくる玉子焼きを主力商品として、約20年前に玉子焼き専門店へと事業を代えられました。

という扇屋さんの外観はこちら。ビルの1Fの一角にある小規模なお店です。店頭に人がいらっしゃらない時は呼び鈴で呼び出します。 店頭には新聞の切り抜きも。こちらにも落語に登場と書かれています。賞状や色紙も。歴史あるお店名だけあって、取り上げられることも多いようですね。

ということで買ってきました。こちらが厚焼き玉子です。ハーフだと折り詰めでなくパックだったので、ちょっと多いかな、と思いつつも一折分買いました。

ででーん、この艶見てください。美味しそう!!

簡単に切り分けた図がこちら。甘み強めなものの、出汁がしっかりきいてて、くどさがないのでいくつでも食べられそう。ハーフにしなくて良かったw 玉子焼きの中にはこんな説明書きも入っていました。こうやって歴史を知れるのは嬉しいですね。
途中話を飛ばしていますが、扇屋さんは落語”王子の狐”に出てきたお店です。詳しくは扇屋さんのウェブサイトを見て頂くと良いのですが、ざっくり書くと、狐が化けた美女を見つけた男が、狐と知りつつ料理屋へ誘い、料理を食べお土産の玉子焼きを買った上で、酔っぱらった美女(狐)に全部お代を負わせる、というお話。その料理屋が扇屋さんで、その時のお土産が今も販売されている玉子焼き、となります。そんな物語に出てくる玉子焼きが現存している、という事実が凄いですね。
ちなみにより江戸時代のレシピに近い釜焼玉子は予約オンリー。まだ食べたことがないので、機会を見つけて買いに行こうと思います。楽しみだなぁ。

——-扇屋 基本情報———-
〇創業年 1648年創業 / 慶安元年創業
〇営業時間
12:00~19:00
※水曜日 定休日
〇住所
東京都北区岸町1-1-7 新扇屋ビル 1F
(公式サイト)⇒ 王子の狐の玉子焼き。扇屋の厚焼き玉子

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