岩手県中西部の花巻(はなまき)市は1954年(昭和29年)に稗貫(ひえぬき)郡花巻町及び5村合併で発足の旧・花巻市が、昭和中期2回の近隣編入を経て2006年(平成18年)に稗貫郡2町・和賀郡1町と合併して現市となりました。地名由来には、名馬“花の牧”産出牧場説・水深く渦成す北上川水面に浮かぶ春の花説・アイヌ語“パナ(川下に開けた土地)”説・川が合流する三角州の牧で“端(はな)牧”説等があります。林檎・洋梨・椎茸・白金豚・磐井牛・東和牛・ほろほろ鳥・早池峰のむヨーグルト・醤油・味噌・エーデルワイン・清酒・金婚漬・銘菓(べっ甲せんべい・黒米塩ゆべし等)・わんこそば(発祥地)・盛岡冷麺・鮎寿司・権現もち・かじか甘露煮等の特産品・名物・郷土食があり、宮沢賢治生誕地として知られる市内には老舗の飲食店(多数の蕎麦店)・和菓子店・醸造会社・酒蔵などが残っています。
1597年創業、わんこ蕎麦のルーツを作ったとされる 大畠家
上町口のバス停から徒歩4分ほど、花巻駅から徒歩18分ほどの場所にある 大畠家。1597年(慶長2年)に創業されたとする同店は、代々花巻城の御用そばを仰せつかっていた蕎麦屋です。その当時は木製のお椀に少量づつそばをおかわりをしていたとされ、これがわんこ蕎麦のルーツと言われております。明治時代にお店でもわんこそばを出すようになったものの、現在は残念ながら提供されておりません。
という、大畠家さんの外観です。ランチタイムのみ営業ですが、すごく混み合うお店です。
店内に入りました。メニューはお蕎麦系&お飲み物といった感じ。お蕎麦のサイズは一般より気持ち少ないかな、ぐらいな量で、お一人で複数頼むのが一般的なようでした。
今回はカレーそばをチョイス。周りをみる限り一番人気商品のようでした。寒い日だったからもあるかも。
あんまり変わり映えしないかもですが、別角度で。とろみに温められますね。
薬味はもみじおろしと、ネギ。味変して良いですね。
暖かいお蕎麦にも、蕎麦湯がついてきました。東京だとあんまり見かけない気がします。
花巻市は宮沢賢治が生まれた街としても知られていますね。大畠家さんとも繋がりはあるようで、宮沢賢治と大畠ヤス氏は結婚直前までお付き合いをされていたものの、賢治氏の妹の死去により結婚が流れ…、というお話があるのだとか。長い歴史の中で、エピソードに事欠かない大畠家さん、お蕎麦もめちゃくちゃ美味しいので花巻市のマスト店だと思います。
——-大畠家 基本情報———-
〇創業年 1597年創業 / 慶長2年創業
〇営業時間
・11:00~14:00
※木曜日 定休日
〇住所
岩手県花巻市豊沢町5-1
(食べログ)⇒ 大畠家 – 花巻/そば | 食べログ