ニコニコ屋の立野名物 ニコニコ饅頭美味しいよ / 熊本 阿蘇郡南阿蘇村 1907年創業 (明治40年)

熊本県北東部の阿蘇郡は、江戸時代は肥後国熊本藩領で、1879年(明治12年)の郡(行政区画)発足時は現・阿蘇市等も含んでいましたが、現在は南阿蘇村(みなみあそむら)を含む3町3村が属しています。古代に当時の阿蘇国を支配した阿蘇国造の祖先と伝わる阿蘇神社(阿蘇市)祭神の阿蘇都彦・阿蘇都媛の二神が、来訪時の景行天皇の“人の気配無し”との言に人間姿で出現して応えた“我等二人あり、何ぞ(あぞ)人無きや”の神話に因むとの説や、アイヌ語のアソロ(活火山、噴火口の底等)説が地名由来説としてあります。南阿蘇村は阿蘇カルデラの南部の阿蘇五岳と外輪山とに挟まれた南郷谷にあり、南阿蘇阿蘇湧水群(白川水源・竹崎水源等の村内10か所)の名水に恵まれ、あか牛・ミニトマト・アスパラガス・苺等が特産で、ニコニコ饅頭が名物です。郡内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが残っています。

1907年創業、熊本地震を乗り越え歴史を繋ぐ ニコニコ屋

熊本駅から豊肥本線で1時間ほどの場所にある立野駅。その立野駅で銘菓ニコニコ饅頭を販売しているのが、ニコニコ屋さんです。1907年(明治40年)、大津町(現、菊池郡大津町)で、饅頭の製造・販売店を創業されました。1916年(大正5年)に、立野駅が出来たと同時に立野駅に移られ、現在も駅構内で饅頭を作り販売されています。以前はお饅頭の販売に加えて、お食事の提供もされていましたが、現在はお饅頭の販売のみを続けられていらっしゃいます。
ニコニコ屋さんがある立野駅周辺は、熊本地震の被害が大きかった地域であり、お店を休まざるをえない状況になっただけでなく、観光客も途絶えてしまう大変苦しい時期を乗り越え、今もお饅頭を作り続けていらっしゃいます。本当にありがたいですね。震災からの復興のお話は、ソラシドエアさんのこちらの記事に詳しいです。

という立野駅へやってきました。今回は車で伺ったのですが、駅にわかりやすい看板が立っていました。迷わないですねw。 駅構内に入ると、ニコニコ饅頭販売の立て札が。 お饅頭は8個入りで400円です。ちょっとリーズナブルすぎる。
新聞記事も掲載されていました。地震後から熊本市内のスーパー・フーディワンさんの一部店舗で販売されています。

1つください、とお願いしたら、温かい状態で保管されているものを出してきてくださいます。
こちらがニコニコ饅頭のパッケージ。色使いもフォントも可愛いなぁ。 こんな感じで8個入りです。 別角度からもどうぞw。 お酒の良い香りがふわっとかおる、こし餡のお饅頭。素朴だけどハズレのない美味しい味。これが8個で400円は安すぎる。
ニコニコ饅頭は、どこにでもありそうだけれど、きっとここにしかない素朴さを持つお饅頭で買いに行って本当に良かったです。こういう良質なものに出会える旅行って素晴らしいなぁ。コロナ禍で動きづらい日々が続いていますが、地域に眠る美味しいもの発掘したいなと、ニコニコ饅頭の味を思い出しながら感じました。

———ニコニコ屋 基本情報———-
〇創業年 1907年創業 / 明治40年創業
〇営業時間
・饅頭販売8:00~18:00
※不定休
〇住所
熊本県阿蘇郡南阿蘇村立野1576
(食べログ)⇒ ニコニコ屋 – 立野/和菓子 [食べログ]

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