【20年8月閉店】六本木交差点角、絶好のロケーションの老舗蕎麦屋 みのち庵 / 東京 六本木 1908年 (明治41年)

2020年8月31日をもって閉店されました。六本木交差点の一等地で歴史を見守ってきた同店の閉店は寂しいですね…。


東京を代表する繁華街であり、ヒルズ・ミッドタウンというオフィスビルもある六本木。そんな六本木には少ないながらも老舗が営業あれています。

1908年創業、六本木交差点角の絶好ロケーションにある蕎麦屋 みのち庵

日比谷線六本木駅から徒歩2分、六本木交差点の角にある蕎麦屋 みのち庵。1908年(明治41年)創業の老舗蕎麦屋さんで、六本木の歴史を振り返る番組に登場された際に、このお店の事を知りました。

こちらが店舗外観。暖簾の古さ具合に、歴史を感じますんね。 角地にあるんですが、蕎麦打ちを見せるスペースもありました。ここで打たれりしているのかな。

伺った日が少し肌寒い日だったので、旬の味にあったみぞれそばをオーダーしました。大根おろしが入っている、体が芯から温まる系のお蕎麦です。おつまみの天ちらしも。盛り合わせをちらしと呼ぶのは珍しい気がします。まずはおつまみの天ちらしが出てきました。カラッと揚がっている好みのタイプ。 こちらがみぞれ蕎麦。柚子、三つ葉、油揚げが入っていて、冬の味覚!といった感じ。寒い日にはぴったりですね。みのち庵さん、昔から何度も横は通っているはずなのに、全然存在に気が付いていませんでした。興味を持った時にしか、目に入ってこないこと、ありますよね…。改めて実感しました。
お店自体は割と普通な感じだったのですが、みぞれ蕎麦は猛烈に美味しかったです。また寒くなった時に行きたいなぁ。

———-みのち庵 基本情報———-
〇創業年 1908年 / 明治41年創業
〇営業時間
11:30~14:30
17:00~21:30(L.O.21:00)
※ 土・日・祝 定休日
〇住所
東京都港区六本木3-11-8
(食べログ)⇒ みのち庵 (みのちあん) – 六本木/そば [食べログ]

3件のコメント

  1. ・私が六本木近くの高校に通っていた大昔の頃、六本木と云う町はそれなりに賑やかではありましたが、奥まった飲食店等は藝人役者や外国人など一般素人ではない層が集うような閉鎖的な雰囲気で、表通りに後藤花店・香妃園・クローバー・シシリア等が在って華やかさは有ったもののそれ程の高層ビルも無く何となく長閑な風情が漂っていました。みのち庵もまだ古ぼけた木造の建物で極く普通の町の蕎麦屋でした。でも、当時の晩熟で小遣い乏しいガキ高校生では、極く極くたまの部活帰りに思い切って寄っても、精々かけそばやうどんかけ(昔の東京では何故か饂飩の場合はかけが後に付く呼び方でした。)位にしか手が出せませんでした。でも、何となく大人になったような気分ではありましたが。筋向いの誠志堂書店も既に無く、今のみのち庵ビルを仰ぎ見るに隔世の感が有ります。
    ・六本木交叉点から、当時は木造の民家なども有り途中に飲食店ビルなど殆ど無かった芋洗坂を下った(この界隈は湧水が豊富で都内有数の金魚池があったり、坂下には湧水を利用したニッカ東京工場がありましたし、其処に隣接した毛利邸庭園跡の乃木希典産湯の井戸があった池畔の桜老木は花見の穴場でしたが、今や六本木ヒルズの名前だけの貧相な一角となってしまいました。)麻布十番商店街も、特に地下鉄が通じるようになってからは、その様相も風情も大変化を遂げ、戦前に東京の山手随一の商店街だった頃からの日常衣食住に関わる多分百軒以上の店が無くなり老舗も多く閉じました。私なども部活後に汗を流した麻布十番温泉も既に無く、江戸期からの街で最古だった鰹節屋も疾うに閉め、(文明堂より以前の)大正初期に長崎から初めて東京に進出したカステラ屋であった白水堂(明治中期創業の長崎の白水堂が元だったのでしょうかね)も10年程前に閉店しました。そんな街の沿革を説明してくれた高校の先生方も皆んな居なくなりました。
    ・麻布十番ですと、既に当サイトで掲載なさった著名店以外で思い付くのは、浅草雷門で明治中期創業の紀文堂総本店からの暖簾分けで明治末期創業の紀文堂ですね。商品総てが手焼きで、看板の七福神人形焼や紀文せんべいの他に、杏ジャムやカスタードクリーム等を挟んだワッフルがあって、洋菓子っぽくない和の風味が私は大好きです。

    1. ・六本木、書く前に少し調べて金魚の養殖で有名な場所であったと知りました。
      理由まで調べなかったのですが、書いて頂いた通り湧き水が豊富だったから、なのですね。
      六本木は、私が上京して直ぐに六本木ヒルズが出来、
      ほぼ今のような形になってからしか知りません。
      繁華街ではあるんだけれど、クラブがあって、夜遊びをする街、という印象で。
      そんな印象しかない街なので、書いて頂いたころの風景が想像しがたいです。
      良くも悪くも発展した街の姿なのでしょうか。

      ・麻布十番の紀文堂さん情報ありがとうございます!
      近々行ってきます。
      ちょうど、十番の大正10年創業の福島屋さんへ伺おうとしていたところでして。
      少し暑くなってきたので、一気に季節外れな状況になってきておりますがw。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です