総本家 喜多品老舗の天然ニゴロブナの鮒寿し / 滋賀 高島市 1619年創業 (元和5年)

滋賀県北西部の高島市は、2005年(平成17年)に高島郡マキノ町・今津町等の5町1村合併で発足し、琵琶湖岸から福井県境(若狭地方)まで広がる市域は県内市で最大面積です。住民反対により当初予定の西近江市から現市名に変更され、高島の地名は奈良期には使用されていて、彦主人王(ひこうしのおう、継体天皇の父)居住の弥乎国高島宮が由来との説もあります。伝統工芸品(雲平筆・高島扇骨・高島硯)や鮒寿司・鰻料理・近江米バーガー茶漬け“うなぎ”(焼きおにぎり・鰻蒲焼・きんぴら・出汁茶)・とんちゃん(味噌たれ漬け鶏肉焼)・しょいめし(醤油味炊込み飯)等の名物・郷土食があります。社寺・古墳群等遺跡・城址が多い市内には老舗の料理店・和菓子店・食品店・割烹旅館・酒蔵などが残っています。

1619年創業、400年以上鮒寿しを作り続ける 総本家 喜多品老舗

近江高島駅から徒歩9分ほどの場所にある 総本家 喜多品老舗。1619年(元和5年)に、伊勢から大溝藩主として勝野(現、高島市)に入った分部光信公の賄い方であった山形屋九右衛門氏が創業した、鮒寿しの専門店です。鮒寿しは、日本の寿司のルーツである”なれずし”の1種になります。

喜多品老舗では、琵琶湖の固有種・天然ニゴロブナを木桶仕込みで作られています。千日漬け(百匁百貫千日)を基本とされており、2年の塩漬け後に飯に漬け替えて1年発酵して完成となります。長い時間と蔵に住み着いた乳酸菌の力で作られた、手間暇のかかる貴重な食べ物です。

という、喜多品老舗さんの鮒寿しです。東京・神楽坂の懐石小室さんで食べさせて頂きました。
一切れはそのまま、もう一切れは蜂蜜と一緒に頂きました。オレンジ色の部分は卵になります。

鮒寿しは匂いが…、と他の方々から聞いていたので、勝手に苦手意識を持っておりました。ですので、食べるのは今回が初めてです。当初は独特の匂いに少し抵抗がありましたが、深い旨みを感じられ得難い体験となりました。大好きです!と言えるほど美味しさが見えておりませんが、美味しさの一端が理解できありがたかったです。初めてが美味しいもので良かった!

—– 総本家 喜多品老舗 基本情報———-
〇創業年 1619年創業 / 元和5年創業
〇営業時間
・10:00〜17:00
※月曜日・木曜日 定休日
〇住所
滋賀県高島市勝野1287
(公式サイト)⇒ 新しいお知らせ – 四〇〇年鮒寿し 総本家 喜多品老舗

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