木村コーヒー店で、今週のコーヒーとモンブラン / 東京 文京区白山 1920年創業にルーツ (大正9年)

文京区白山(はくさん)は、1967年(昭和42年)の住居表示実施で発足し、江戸期の小石川養生所から明治期の東京医学校を経た小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科付属)で知られています。江戸期は農村で、明治期には樋口一葉“にごりえ”のモデルとなった銘酒屋(酒場を装った私娼窟)街があり、大正期から昭和初期は徳田秋声“縮図”に登場の白山三業地(花街)が栄え、昭和初期には徳永直“太陽のない街”の舞台となった旧東京市最大の長屋・細民居住地がありました。現在は、都営地下鉄・白山駅周辺の商店街が賑わい、東洋大学(白山キャンパス)等の教育機関や、町名由来となった948年(天暦2年)創祀の白山神社等の寺社が多い閑静な文教・住宅地区で、町内には老舗飲食店が残っています。

1920年創業にルーツ、キーコーヒー創業者が独立して作った 木村コーヒー店

白山駅から徒歩1分、本駒込駅から徒歩4分ほどの場所にある 木村コーヒー店。創業者の木村時太郎氏は、兄の柴田文治氏と共に横浜に木村商店を立ち上げます。その木村商店が現在のキーコーヒー社です。木村時太郎氏は1956年(昭和31年)に同社を退職し、文京区菊坂町に個人経営の木村コーヒー店を開業、その店舗が現在白山に本社を構える木村コーヒー店となります。コーヒー豆の卸売りと小売店経営を行っていらっしゃいます。

という木村コーヒー店さんの本社1Fの小売部門です。昔ながらのコーヒー屋さんって感じの外観です。

入るとコーヒー関連グッズがずらり。

入って右側にはコーヒー豆がどーんと並んでいます。ビルの5Fが工場となっていて、そちらで焙煎し販売されているそう。

いやぁ、豆買いたくなっちゃいますね。

中にはイートインコーナーもありまして、コーヒー・日替わりピラフ・日替わりパスタ・ケーキセットがあります。ケーキセットの存在しか知らなかったのでお昼を済ませてしまっていました。む、無念…。

ということで、今回はケーキセットで。コーヒーは香り高くコクがあり、これぞコーヒー!という重みのある味で美味しかったです。ケーキとの相性も最高…!

木村コーヒー店さん、Twitterでフォロワーさんに教えて頂いて行ってきました。東京都内で有数の歴史ある喫茶店と教えて頂き調べてみたら、キーコーヒーさんから独立されたお店としりビックリ。だから木村コーヒー店だったのですね(キーコーヒーの創業者である兄・柴田文治氏の旧姓は木村で、木村商店として創業されています)。二人の創業者のお店が、形態は違えど残っているというのが素晴らしいですね。コーヒー豆も今度買いたい。

——–木村コーヒー店 基本情報———-
〇創業年 1920年創業 / 大正9年創業にルーツ
〇営業時間
・9:00~17:30
※定休日なし
〇住所
東京都文京区白山1-33-25
(公式サイト)⇒木村コーヒー店

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