古くから栄えた古都 奈良。古い歴史を持つこの街には、当然ながら沢山の老舗がありました。今回は近鉄奈良駅真ん前の絶好のロケーションにある老舗に訪問です。
1903年創業、柿の葉すし本舗 たなか
近鉄奈良駅を出た目の前、徒歩1分の距離に、柿の葉すし本舗 たなか なら本店はあります。元々国鉄五条駅の近くで営んでいた食堂がルーツにあり、そのお店で夏の間作っていたのが「柿の葉すし」だったとのこと。昭和48年に柿の葉すしを本業とし柿の葉寿司本舗たなかが設立され現在に至っています(さらに詳しい歴史は、たなかさんのウェブサイトをご覧ください)。
こちらが本店の外観。看板に「献上柿の葉すし」とあるのは、昭和54年に昭和天皇、皇后両陛下に献上されたからだそう。
柿の葉すし本舗 たなかさんは、お持ち帰り用のお寿司の販売だけでなく、店内で食べるスペースも用意されています。こちらがそのメニュー。
今回は「味景色」というセットメニューをオーダー。柿の葉すし、巻すしと押し寿司が入ったお得なセットです。
お吸い物も付いてます。
柿の葉すしは、子供のころ食べたことがあるのですが、食べるのはかなり久々でした。柿の葉の香りと、少し寝かした中のお寿司の具合が本当に良く、こんな美味しい食べ物だったんだ!と改めて驚きました。
柿の葉すしの歴史も、食べる前までほとんど理解していなかったのですが、奈良五条という海から離れた地理条件から生まれた食べ物でした。冷蔵技術がない時代に、魚を塩で漬け保存性を高め、柿の葉でくるむことによって乾燥を防ぐ、という必然性によって生み出されたものです(こちらも更に詳しい説明がウェブサイトにあります)。
そういった食べ物が現代に残り、今も愛されている、というのが何ともいえない嬉しさを感じますね。
——-柿の葉すし本舗たなか 基本情報———-
〇創業年 明治36年創業 / 1903年創業
〇営業時間
9:30~19:30
※無休
〇住所
奈良県奈良市東向中町5番地2
(公式サイト)⇒ 柿の葉すし本舗 たなか