伊勢屋本店の姫路藩御用菓子・玉椿を食べる / 兵庫 姫路市 1702年頃創業 (元禄15年)

兵庫県西部の播磨地方の中心である姫路市は人口・商工業で神戸市に次ぎ県内第2位の都市。奈良時代には播磨国の国府が置かれ、江戸時代は池田輝政以降の姫路藩の城下町でした。江戸初期建造の天守・櫓等が現存する世界遺産・国宝の姫路城(白鷺城)・武蔵坊弁慶が一時修行したと伝わる書写山圓教寺等の観光名所も多く、蒲鉾・竹輪・いかなご釘煮・焼穴子・揖保乃糸(素麺)・姫路おでん・播州駄菓子(かりんとう等)・御座候(回転焼)・各種和菓子など特産品・名物も多く、1888年(明治21年)創業のまねき食品は幕の内弁当駅弁(1890年発売)の元祖とされており、JR姫路駅のえきそばでも知られています。市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店・醸造会社などが点在しています。

1702年頃創業、姫路藩の酒井家御用菓子司 伊勢屋本店

大手前通りのバス停から徒歩3分ほど、姫路駅から徒歩10分ほどの場所にある 伊勢屋本店。1702年頃(元禄15年頃)創業された、300年超の歴史を持つ和菓子店です。天保年間には、姫路藩家老より「江府(江戸)・洛中(京都)に劣らぬ菓子を作るよう」と命じられ、江戸の菓子司で和菓子作りの技術を学んだそうです。

という、伊勢屋本店さんの外観です。年末に訪問しました。

店頭には代表銘菓である玉椿、塩味饅頭のポスターが貼られていました。

店内に入りました。玉椿の説明がありました。このお菓子は江戸幕府の第11代将軍・徳川家斉の娘・喜代姫と姫路藩・酒井忠学との婚礼の際に献上されたもの。姫路藩家老・河合寸翁公が玉椿と命名されたそうです。

という玉椿を買ってきました。天皇の関西行幸時に献上されたお菓子でもあります。

玉椿のロゴ部分が可愛かったのでアップで。姫路銘菓との記載もあります。

箱を開けた図。サイズ的には500円玉より少し大きいぐらいの求肥のお饅頭です。

中身はこんな感じです。黄身餡を薄紅色の求肥で包んでいます。この薄紅色と黄色のコントラストが椿に似ている、ということなのでしょうね。黄身餡は白小豆(しろしょうず)という小豆を使われているそう。ふんわり感がすごくて、美味しかったです。

これは別のタイミングで購入した時に入っていた、玉椿の由来の説明紙です。読みながら食べると美味しくなりますね!

玉椿は以前お取り寄せで食べ、今回の訪問時にお店で購入することが出来ました。前回も思いましたが、こんなお菓子が300年も前からあるってちょっと驚きです。味ももちろんですが食感の柔らかさが素晴らしく、「あぁ、良いお菓子を食べているなぁ」と幸せになれる味でした。姫路に行くたびに買いたいお菓子です。

———伊勢屋本店 基本情報———-
〇創業年 1702年頃創業 / 元禄15年頃創業

以下は、西二階町本店の情報です
〇営業時間
・9:00~18:00
※元旦以外無休
〇住所
兵庫県姫路市西二階町84番地
(公式サイト)⇒ 伊勢屋本店|創業元禄 御菓子司

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