杉並区の阿佐谷地域は、桃園川の浅い低地だったことに由来。中世に阿佐ヶ谷氏一族が支配しており、伝統的にはJR駅名通りに“阿佐ヶ谷”と表記されていました。JR阿佐ヶ谷駅を境に阿佐谷南・阿佐谷北に分かれ、欅並木の中杉通りが南北に貫いていて南端に東京メトロ・南阿佐ヶ谷駅が立地しています。大正期頃から郊外住宅地として発展し、多くの文人が住み“阿佐ヶ谷文士村”と称されました。書店・古書店・ジャズ喫茶・ライブハウスも多く、駅周辺からは複数の商店街・飲食店街も連なり、8月の阿佐谷七夕まつりで知られる南口の大型アーケード商店街“阿佐谷パールセンター”からは“阿佐谷すずらん通り”に繋がり青梅街道に達します。この町にも老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが残っています。
明治時代創業、牛込で創業し阿佐ヶ谷へやってきた 稲毛屋
南阿佐ケ谷駅から徒歩4分、阿佐ヶ谷駅から徒歩5分ほど、パールセンター商店街内にある 稲毛屋。明治時代に牛込で創業した同店は、宮内庁御用達になったほどの名店。昭和初期に阿佐ヶ谷に出店し、戦時中に一時閉店も昭和23年から現在の場所に再建され現在の姿となっています。
稲毛屋さんは店頭販売と食堂と2つの形態で営業されています。こちらは店頭販売。焼鳥も鰻も美味しそう…!
その横にあるのが食堂。今回はこちらで晩御飯を頂きました。
店頭に飾られているメニューはこちら。うなぎ、丼もの、やきとり、どぜうまで幅広いラインナップ!
メニュー表です。うなぎは3種類。悩んだ結果、焼鳥も頼むので鰻は小さめなうな丼をチョイス。
やきものがこちら。全部食べたくなるな…。
どせうもあります。食べたいけれど、今回は鰻と焼鳥に集中なのです! まずは焼鳥が運ばれてきました。ちょうど良い火加減で仕上げられた焼鳥は、弾力と柔らかさが共存していて最高に良い。もっと食べたくなっちゃうな…。と思っていたところにうな丼到着。正統派のルックスですね。
うな丼アップ。タレは甘めで美味い。こういううな丼も好きだなぁ。
お吸い物はこんな感じ。つくねが入っているのポイント高い!
稲毛屋さん、食べやすい価格で焼鳥・鰻を提供してくれる良店で、たまの機会のご馳走というよりは、ちょっとした時に寄れるプチご馳走感があって良かったです。近くにあったらサクッと買って帰って、とかしちゃいそう。個人的には鰻より焼鳥が気に入ったので、焼鳥放題もしてみたいなw。
———稲毛屋 基本情報———-
〇創業年 明治時代創業
〇営業時間
・店頭販売 11:00~20:00
・食堂 11:30~14:30(L.O.14:00)/17:00~20:30(L.O.20:00)
※水曜日 定休日
〇住所
東京都杉並区阿佐谷南1-35-24
(阿佐谷パールセンター商店街内 ページ)⇒稲毛屋