地元民に愛される新橋布袋家で、月見そば & かやくごはん / 東京 新橋 天保年間(1831-1845年)創業 

かつて流れていた汐留川に架かっていた新橋に由来する港区新橋は、1872年(明治5年)に日本で初めて開通した鉄道の起点・新橋駅(後の汐留貨物駅)が開設され発展を遂げました。現在はサラリーマンの街として知られ、多数のオフィスビルが林立し庶民的な飲食店が建ち並ぶ中に、老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店などが数多く残っています。

天保年間創業、家庭的な雰囲気で地元民に愛される 新橋布袋家

新橋駅から徒歩8分ほどの場所にある 新橋布袋家。天保年間(1831-1845年)に、原田家によって創業されました。最古の記録では1840年頃に布袋家という名で存在は確認できるそうですが、その当時から蕎麦屋だったかは分からないそう(粉物問屋だった可能性もあるそうです)。元々は港区芝公園の将監橋付近に店を構えていましたが、関東大震災・戦後の強制疎開があり、現在店舗を構える新橋5丁目に移られています。

現在の新橋布袋家さんは、伊藤家の方々によって運営されています。新潟の農家の次男として生まれた伊藤廣作氏が、将監橋に店舗を構えていた頃に布袋家で働くことになり、その後原田家のタマさんと結婚され、その後伊藤家が布袋家さんを引き継がれています。布袋家さんは長い歴史の中で、枝分かれしており、北浦和には原田家筋の布袋家さんが、埼玉県鶴ヶ島市には伊藤家の親戚筋が運営する布袋家さんが運営されているそうです。

という新橋布袋家さんの外観。街中にあるお蕎麦屋さんって感じです。

店内に入りました。お蕎麦の種類、かなり沢山あります。迷いますね…。

こんなセットメニューも。蕎麦 &ミニカレー or かやくごはんとするか、丼もの & 小さい蕎麦 or うどんのセットが選べます。幅広いチョイス、良いなぁ。

他にも一品メニューも。居酒屋的な使い方もできそう。

今回は月見そばと、かやくごはんのセットにしました。

月見そばアップで。お蕎麦の美味しさはもちろん、海苔がすっごく美味しかった。こちらかやくご飯。上品な味付けで、何杯でも食べられそう。

ちくわのいそべ揚げもオーダー。一口サイズに切り分けてくれるのが優しさ! 今回、新橋布袋家さんのTwitterの中の人に色々とお話を伺い、貴重なお写真も頂けました。

こちら昭和30年頃の店舗だそう。出前の自転車も見えますね。この頃行ってみたかったなぁ。

こちらは伊藤廣作氏。Twitterの中の人の曽祖父にあたるそうです。

そして廣作氏の跡を継いだ俊雄氏と改装中の店舗の写真等。 そして現在のご主人、廣作氏の孫にあたる幸雄氏と、その娘さんであるTwitterの中の人明子氏です。

最後写真の紹介が長くなってしまいましたが、お店の雰囲気、料理、そして写真からも伝わる通り、どこか家庭的な雰囲気のある居心地の良いお店で、地元の方々に支えられている姿がよく理解できました。料理も手頃な値段でバリエーションも豊富なので、地元にあると助かる系のお店ですね。近くに伺ったら、また食べにいきたいと思います!

——-布袋家 基本情報———-
〇創業年 天保年間(1831-1845年)創業
〇営業時間
・月~木11時〜15時、17時〜20時
・金11時〜15時
※土・日・祝日 定休日
〇住所
東京都港区新橋5-30-6
(公式Twitter)⇒ 新橋布袋家

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