大田区南部の東矢口(ひがしやぐち)の沿革は、①江戸時代からの荏原郡矢口村(古くは矢食村の称)が1889年に周辺8ヶ村を編入・拡大した東京府(後の東京都)荏原郡矢口村(旧村域は大字矢口)に、②1928年に矢口町に、③同町が1932年11ヶ村に分離、大字矢口が東京市蒲田区矢口町に、④1947年の東京都大森区・蒲田区合併で大田区所属に、⑤1966年の住居表示実施で第二京浜国道東側が東矢口(一~三丁目)に(西側は矢口)です。かつて古奥州街道が通り、日本武尊東征の折に、矢合わせをしたことが矢口の地名由来と伝わります。主に住宅地で、東方に東急電鉄池上線蓮沼駅・JR及び東急電鉄の蒲田駅が、南方に東急電鉄多摩川線矢口渡駅が立地しています。町内には老舗の飲食店・酒販会社が残っています。
大正時代創業、蕎麦屋から始まり定食店へと進化した 廣栄屋 (ひろえや)
東急池上線・蓮沼駅から徒歩2分ほど、JR蒲田駅から徒歩12分ほどの場所にある 廣栄屋。大正時代に蕎麦屋さんとして創業した同店は、現在は100を超えるメニューを持つ、蕎麦屋だけれど定食屋さんのような進化を遂げています。現在は3代目の熊切広一氏と、その息子さんである4代目の方によって運営されています。
という、廣栄屋さんの外観です。右側の木の看板は創業時からあるものなのだそうですよ。
正面からの図です。紺色の暖簾が眩しい。
店内に入りました。廣栄屋さんはびっくりするほどメニューがあります。まずはミニセット系、定食・麺類です。
こちらはご飯物&中華。毎日来てもずっと飽きないですね。
今回は近年の名物であるナポリタンうどんをオーダー。焼きうどんケチャップ味、みたいな感じです。ナポリタンうどんの時点で結構なボリュームですが、ご飯と唐揚げ、茹で卵まで付いています。これで1000円とか最高か。
ナポリタンうどんをアップでどうぞ。ケチャップは小麦系の麺類全てに合うのではないか思うほどハマってました。唐揚げの下に隠れてますが、キャベツの千切りもあります。
スープは中華系の味付けでワンタンが入っていました。癒されるし、お腹に溜まるし最高ですね。
廣栄屋さんは家から近いので、存在は認識していたものの、そこまで歴史のあるお店と知らずずっとお伺いできておりませんでした。名物のナポリタンうどんのことは知っていたものの、いや、知っていたからこそ老舗店でないと思ってしまったのかもw。この訪問以降2回ほどお伺いしてますが、ランチタイムにガッツリ食べられるお気に入り店の1つになりました。
———廣栄屋 (広栄屋) 基本情報———-
〇創業年 大正時代創業 (1900年代初頭)
〇営業時間
・11:00 – 21:00
※水曜日 定休日
〇住所
東京都大田区東矢口1丁目17−14
(公式サイト)⇒蓮沼のそば処・廣栄屋(広栄屋) – 蓮沼 そば処 廣栄屋