日本を代表する高級住宅街として知られる田園調布エリア。1923年（大正12年）に田園都市株式会社により分譲が始まったこの地域にも、何店舗かの老舗が営業していました。

1923年創業、田園調布と共に歴史を歩む 兵隊家

田園調布駅から徒歩12分ほどの場所にある 兵隊家。1923年（大正12年）に創業されたお蕎麦屋さんです。上述の通り田園調布自体の分譲が始まったのが同じ1923年ですので、田園調布と共に歴史を歩んだお店と言えそうです。兵隊家という屋号は、創業者の方が近衛連隊の軍人であったことに由来するそう。お蕎麦屋さんのお名前としてはかなり珍しいですよね。

こちらが店舗外観。緑に囲まれた雰囲気あるお店です。

こちらは駐車場横の入り口の写真。都内の店舗にも関わらず、結構大きめの駐車場があって、土地柄だなぁ、と思いました。

店内に入りまして、メニュー表がこちら。冷たいそば・うどん、暖かいそば・うどん、どちらも充実のラインナップ。

お得な定食やセットメニューもありました。お蕎麦付きの丼もののセットとか嬉しいですね。田園調布だけあって良いお値段とも感じますが、セット内容からするとお得な感じもしますよ。

ということで、かつ丼セットをオーダー。かつ丼、お蕎麦、ひじきの小鉢、デザートまで付いています。豪華！！！

こちらが、かつ丼。奇をてらわない美味しさ。田園調布でも、美味しいものの味は同じでした。

そしてお蕎麦。蕎麦の香りが楽しめる美味しいお蕎麦でした。

そしてひじきの小鉢。こういう一品が出てくるお店に外れはないですよね。

そしてデザート。お蕎麦屋さんなのに、この充実なセット具合に、高級住宅街の貫禄を感じます。メニュー表の中には、店名の由来と、ホンダ スーパーカブ導入のお話が書かれています。その件はこの下で説明しますね。

こちらもメニュー表から。兵隊家さんは、ホンダのスーパーカブを配達用バイクとして導入し、全国の配達用バイク普及のきっかけを作ったそう。1960年（昭和35年）には、兵隊家さんを舞台にしたバイク広告も作られ週刊誌に掲載されたそうですよ。兵隊家さん、田園調布のど真ん中にあるので、「どんなお店なんだろう」とドキドキしながら伺いましたが、セット内容がかなり充実した、むしろ家庭的なお店でした。お伺いした時、家族連れで込み合っていたのですが、この優しい感じ、通いたくなっちゃう気持ちが良く理解できました。
という、兵隊家さんですが、1点だけ普通のお店と違うなぁ、と思ったのは駐車場に止まっていた車。高級車ばかりが駐車されていて、この場所は下手すると日本一高い車が止まるお蕎麦屋さんの駐車場なのでは？と思いました。そんな称号、要らないとは思いますけれどｗ。

——-兵隊家 基本情報———-
〇創業年　1923年創業 / 大正12年創業
〇営業時間
・11:00～20:30
※木曜日
〇住所
東京都大田区田園調布3-14-10
（食べログ）⇒ 兵隊家 （へいたいや） – 田園調布/そば [食べログ]