京都中華のレジェンド店 京都中華ハマムラの定番”からしそば”は最高でした / 京都 中京区丸太町 1924年創業 (大正13年)

鴨川・堀川・高瀬川等が流れる京都市中京区(なかぎょうく)は、昭和初期に旧上京区南部と旧下京区北部とが合併して生まれました。染物・京友禅(きょうゆうぜん)産地として知られ、二条城・本能寺等の名所旧跡や祇園祭・時代祭・鴨川をどり等の年中行事が多くの観光客を集め、花街・歓楽街の先斗町(ぽんとちょう)や京都独特の生鮮食材・乾物・漬物・おばんざい等の専門店が集まる錦市場(にしきいちば)が賑わっています。区内各所に老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが何軒も残っています。

1924年創業、京都中華の基礎を作ったレジェンド店 京都中華ハマムラ

丸太町駅から徒歩6分ほどの場所、京都府庁の目の前にある 京都中華ハマムラ。1924年(大正13年)に、濱村保三氏によって創業された京都中華発祥の店とも呼ばれる支那料理店ハマムラの流れを組むお店で、保三氏のお孫さんにあたる3代目の濱村吉行氏によって運営されています。
支那料理店ハマムラの初代シェフは京中華の生みの親である高華吉氏。支那料理店ハマムラさん、そして高華吉氏が戦後独立して立ち上げたお店(残念ながら平成21年に閉店してしまった鳳舞が代表格)によって京都中華が形作られました。
京都中華とは、ニンニク等の香りが強いものや油を控え、代わりに鶏がらや昆布の出汁を使うあっさりした中華のこと。祇園等の花街では「におい」を持ち込むことを良しとしないことから、このように中華が発展して京都中華というジャンルが作られていったそうです。

※支那料理店ハマムラさんの流れを組むお店は、今回ご紹介の京都中華ハマムラさんと、京の中華ハマムラさんの2系列あり、どちらも創業を1924年としています。

前段が長くなりましたが、こちらが京都中華ハマムラさんの外観。5年ほど前にこの場所に移られたそうです。

こちらがメニュー表。京都中華とハマムラさんの歴史が書かれています。こういう説明大好き。

メニュー表はこんな感じ。メニューの名前だけだとそこまで他の中華店と変わらないかもしれませんが、味付けははっきりと京都風なんです。

珍しいメニューは44番の辛子麺、ですかね。炒飯のルビが”かやくやきめし”となっているのも京都らしいですね(関西全般かもしれませんが)。

まずは定番の海老の春巻き。タケノコがたっぷり入った食感も楽しめる味。う、うまい!

そしてシュウマイ。これも優しくあっさりしています。何個でも食べれそう!

こちらは豚の天ぷら。豚肉を中華風のから揚げにしており、ジューシーで柔らかくって肉の美味さがダイレクトに伝わる味。塩コショウのシンプルな味付けも良いです。この豚天は関西圏の中華料理店にのみ存在するメニューかもしれません。

そしてやってきました、辛子麺(からしそば)!京都中華の代表作みたいな食べ物で、辛子を絡めた焼きそばといった感じの料理。

取り分けた図がこちら。麺がコーティングされているように見えると思うのですが、これが辛子なんです。で、辛子なので辛いんですけれど、ものすっごく後を引く味。なんだこれ、超美味しいんだけどw。

最後に炒飯と書いて、かやくやきめしと読むこちら。焼き飯と呼ばれるだけあって、東京の炒飯より香ばしさ強い気がします。油が少ないのかあっさり食べられる。これも京都中華ならでは、だなぁ。

辛子麺を最初食べた時、その辛さにむせてしまい「この食べ物なんだ??」ってビックリしてしまったのですが、ビックリするけど食べる箸が止まらない不思議な食べ物なんですよね。辛いけれど、それでもあっさりしている不思議な食べ物。これはちょっと他の食べ物では感じられない不思議な印象。美味いだけなじゃない何かがある味です。これは食べたことない人、絶対に食べたほうが良いです!
今回は京都中華の入り口ぐらいまでしか体感出来なかったの、次回はもっとディープに浸かってみたいな、と思いました。京都は中華も抜群に美味しかった!

—— 京都中華ハマムラ 基本情報———-
〇創業年 1924年創業 / 大正13年創業
〇営業時間
・11:30~14:00 (料理L.O. 13:30 ドリンクL.O. 13:30)
・18:00~22:00 (料理L.O. 21:30 ドリンクL.O. 21:30)
※月曜日定休日 月曜日が祝日の場合、火曜日が休み
〇住所
京都府京都市中京区丸太町通釜座東入る梅屋町175-2
(公式ページ)⇒ 京都中華 ハマムラ【公式】

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