玉英堂 彦九郎の虎家喜(とらやき) / 東京 人形町 1576年創業 (天正4年)

江戸時代には後に浅草裏手に移転するまでは吉原遊郭があり、その後は浅草に芝居小屋が集められるまで歌舞伎の中村座・市村座や人形芝居の結城座などがあった中央区日本橋人形町。人形を制作・販売する店が並び、人形遣いが多く住んでいたことが地名の由来だといわれています。永らく芳町花街として栄えてきた一帯には老舗が多く残っており、人形町通りや甘酒横丁を中心に老舗の飲食店や和菓子店や食品店などが連なっています。

1576年京都にて創業、和菓子の老舗 玉英堂 彦九郎

人形町駅から徒歩2分の、人形町の甘酒横丁の交差点に玉英堂 彦九郎さんはあります。創業は1576年(天正4年)で元々は京都でお店を立ち上げられ、昭和に入ってから今の人形町に出店。今では人形町の店舗を本店として営業をされています。

こちらが店舗外観。和モダンなシックな印象。

今回は虎家喜(とらやき)を購入しました。約70年前に、現在のご主人が生まれた時に販売されたものなのだとか。中国の故事に、三代続けて寅年が生まれると子孫繁栄する、とあるらしく、そのため虎がモチーフになっています。

虎のモチーフ、と言っても意味が分からないかと思いますが、お菓子の注意書きにヒントが。「此の紙を剥ぎますと 虎の縞模様が現れます」とあります。

剥がすとこんな感じで、虎模様になりました。流石、虎家喜!

ちなみに正面から見るとこんな感じで粒あんギッシリです。

今まで数多くのどら焼きを食べてきましたが、玉英堂さんのどら焼き、もとい、虎家喜は、生地の部分が圧倒的にフワッとしていて、例えるなら、他のどら焼きがホットケーキ的なら、虎家喜はパンケーキ的、というか(伝わりづらいな…)。
とにかく、ふんわりあっさりしていて、70年も昔に開発されたお菓子とはとても思えないクオリティでした。
見た目のサプライズもふくめて、お土産にかなり使いやすいお店です。人形町に寄られた際に是非伺ってみて下さい。

ちなみに、岸朝子さんの東京5つ星の手土産で取り上げられたお店の一つとなります。

———玉英堂 彦九郎 基本情報———-
〇創業年 天正4年 / 1576年創業
〇営業時間
[月~土]9:30~21:00
[日・祝]9:30~17:00
※最終日曜日 定休日
〇住所
東京都中央区日本橋人形町2-3-2 玉英堂ビル 1F
(食べログ)⇒玉英堂 彦九郎 (ぎょくえいどうひこくろう) – 人形町/和菓子 [食べログ]

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