富山県西部の小矢部(おやべ)市は、かつては越中国礪波郡に属し、江戸時代には加賀藩領で、石動(いするぎ)地区が今石動城の城下町として、また北陸街道の宿場町として栄えました。旧加賀国に接する西端の倶利伽羅峠(くりからとうげ)は源平合戦での源義仲(木曾義仲)軍と平維盛軍との戦いで知られています。1976~1992年(昭和51~平成4年)にかけて、主に欧州有名建築物を模した保育所・小学校・中学校・公民館等が市内に35か所建設され“メルヘンの街”として知られコスプレ撮影背景地として人気でしたが、老朽化・市の財政事情等により徐々に解体されつつあります。工業都市化も進み、石川県金沢市のベッドタウンでもある市内には老舗の飲食店・和菓子店なども残っています。
1752年創業、宮内省御用達菓子 薄氷の製造・販売を行う 薄氷本舗 五郎丸屋
石動駅から徒歩9分ほどの場所にある 薄氷本舗 五郎丸屋。1752年(宝暦2年)に5代目五郎丸屋八左衛門氏によって創業されました。看板商品は、創業当時からの薄氷。田んぼに貼った薄い氷に感銘を受けた八左衛門氏が生み出したお菓子で、古くは加賀藩主前田公が幕府に献上する菓子として用いられ、明治以降は宮内省御用達の銘菓としても用いられました。 薄氷本舗 五郎丸屋さんへは、地域ものがたるアンバサダーの9月訪問時にお伺いしています。
という、薄氷本舗 五郎丸屋さんの外観。突然立派な建物が出てきてビックリしました。
こちらは店舗のロゴ。なぜこの形状なのかは調べても出てこなかったのですが、シンプルだけど唯一無二な感じがあって良いですね。
店内に入ります。入ると日本庭園が奥に見える素敵な風景が飛び込んできます。この入った時の印象、めちゃくちゃカッコよい。
少し横から見た図もどうぞ。
お菓子もカワイイパッケージのものが沢山ありました。
こちらは木・林(きりん)というお菓子。カラフルで超かわいいね。
そして、薄氷本舗 五郎丸屋さんといえばのT五(ティーゴ)です。創業当時からの看板商品を現代的にアレンジした商品で、5つのトーンとテイスト、そしてTOYAMAのTでT五とされているそう。
T五は以前お取り寄せで購入しているのですが、本店にはT五(ねこ)と、T五(能作)のコラボ商品が。これは買わないとだ…!
こちらT五の能作コラボ版のアップです。
ということで、今回は能作さんのコラボ商品を買ってきました。
T五は柔らかいお菓子なので、真綿に包まれているのですが、それは食べ物ではないですよ、というお知らせ紙。
こちらがT五×能作コラボ商品です。桜・抹茶・柚子・和三盆・バターコーヒーの5つの味で、バターコーヒーは能作社長が愛している飲み物だそう。
こちらが味の説明です。個人的にはバターコーヒー好きだったなぁ。
ここからは以前購入したものです。T五(ティーゴ)を通販で購入しています。 中を開けるとこんな感じ。パステルカラーのカワイイお菓子なんです。 別角度からもう一枚。T五の5は五味五色の意味で、緑の抹茶が苦味、その下の少し白っぽいものが和三盆で甘味、真ん中の桜色がかったものが塩味、黄色が柚子で酸味、そして一番下が胡麻で渋味となっています。 こちらが抹茶。こんな薄さなんです。サクッとした歯触りに、薄っすらとした苦みが。お菓子なんだけれど、どこかアートを食べているような感覚になります。 中にはパンフレットも封入されていました。
T五のストーリーが書かれています。 こちらは主な受賞歴。2013年の「世界にも通用する究極のお土産(観光庁)」、2014年「The wonder 500(経産省)」、2015年「OMOTENASHI SELECTION 2015」金賞、2017年 第27回全国菓子大博覧会(三重)名誉総裁賞と、有名賞を総なめです。凄い。
薄氷本舗 五郎丸屋さんはずっと行きたいと思っていたお店でした。先んじてお取り寄せしていたT五が美味しくて、とても美しかったので。お店自体も、「ここからT五が生まれたのか」と感銘を受けるつくりで、訪問して本当に良かったです。気になるお菓子も沢山あるし、季節限定等も沢山あるようなので、また行きたいなぁ。
———薄氷本舗 五郎丸屋 基本情報———-
〇創業年 1752年創業 / 宝暦2年創業
〇営業時間
・8:00〜19:00
※月曜日 定休日
〇住所
富山県小矢部市中央町5-5
(公式サイト)⇒薄氷本舗 五郎丸屋