遠州屋の一味入りお稲荷さん”閻魔いなり”は、ピリ辛で美味い / 東京 南品川 1868年創業 (明治元年)

品川地区は江戸時代には千住宿・板橋宿・内藤新宿と共に江戸四宿の一つとして、岡場所(非公認遊郭)としても、東海道53次の第一の宿場である品川宿が旅人や遊興客で栄え、今も北品川~南品川の旧東海道沿いでは寺院や商店などにその名残りをわずかに残しています。その品川宿は京浜急行電鉄の北品川駅・新馬場駅(北品川)から青物横丁駅(北品川~南品川)辺りまで続いていました。また品川区南品川の北東部には第一京浜(国道15号線)からJR大井町駅(品川区大井)に向かうゼームス坂通り(長さ約400m・最大勾配約3.5%)があり、明治初期に急坂の旧・浅間坂を私財で緩やかにした坂下の住人で英国人のJ.M.ゼームス(ジェームス)に由来しています。寺院も多く、工場・商店・住宅などが混在する南品川にも老舗の食品店が残っています。

1868年創業、長徳寺の閻魔堂にちなんだ閻魔いなりが名物の 遠州屋

京急新馬場駅から徒歩4分、品川駅から徒歩30分弱の場所、旧東海道沿いにある 遠州屋。1868年(明治元年)に創業した同店は、品川の地で150年以上も営業されている和菓子店です。

こちらが店舗外観。名物を全力で表現する賑やかな店舗です。 名物は店舗のお隣にある長徳寺の閻魔堂にちなんで開発された閻魔いなり。いなり寿司にゴマと一味が入っている、ピリッと感が素敵なおいなりさんです。 店舗に入りました。下の段、真ん中にあるのが閻魔いなり。もう一品何か欲しいなあ、と悩んでいたら「あん団子なんてどうですか?」と声をかけて頂き、お薦め頂いた手が映り込む写真になりましたw。
まずは閻魔いなりから。 外から見ると、若干赤身がかっているような気もしますが、まあ普通のおいなりさんですよね。 中身はこんな感じ。胡麻と七味が入っています。激辛!みたいな味でなく、程よい辛さで、ちょうど良いアクセントになっています。これ美味しいなぁ。 もう一品購入した、あん団子がこちら。 ヨモギのお餅にたっぷり餡子付き。餡子の乗せ方が奇麗!当然美味い。

遠州屋さん、昔ながらの和菓子を作り続けながらも、閻魔いなりのような新しい商品であったり、あん団子の今風な豪快な餡子の乗せ方だったり、と、遠州屋さんならではのアレンジがある素敵な和菓子屋さんでした。こういうちょっとしたワクワクがあるお店は、「今の季節はどんな新作があるのかな」って楽しみになりますよね。また行ってみたいと思います。

——- 遠州屋 基本情報———-
〇創業年  1868年創業 / 明治元年創業
〇営業時間
10:00〜20:00
※月曜、第2・4日曜定休 定休日
〇住所
東京都品川区南品川2-8-16
(しながわ観光協会サイト)⇒ 遠州家 | しながわ観光協会

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