若松園の、井上靖絶賛の黄色いゼリーと、ゆたかおこし / 愛知 豊橋市 嘉永年間(1848〜53)には創業を確認

愛知県南東部(東三河地方)の豊橋(とよはし)市は、市中心部が中世から江戸期までは吉田と称され、江戸時代は三河国吉田藩の城下町として、東海道五十三次の二川宿(33番目、市内二川町・大岩町)に続く吉田宿(34番目)の宿場町として、豊川(旧吉田川)水運で吉田湊の湊町として栄えました。1869年(明治2年)の版籍奉還時に伊予国(愛媛県)吉田藩との混同懸念を理由の政府命により、豊川に架橋の豊橋(旧吉田大橋)に因んで豊橋藩と改名し廃藩置県後も地名は継続されました。豊橋竹輪・佃煮・にかけうどん・菜飯田楽・ゆたかおこし・ブラックサンダー等の名物があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが残っています。

嘉永年間(1848〜53)には創業を確認、豊橋有数の歴史を持つ和菓子店 若松園

豊橋駅から徒歩12分、札木駅から徒歩2分の場所にある 若松園。詳しい創業年はわからないそうですが、嘉永年間(1848〜53)には若松屋(現、若松園)の若松屋」(現若松園)が札木町表通りにあったことが確認が取れるそう。そこからの歴史でも既に約170年ですから、すごく歴史あるお店と言えますね。日本三大稲荷の一つとされる豊川稲荷にもお菓子を納められていた実績もある、歴史も実績もあるお店です。

という、若松園さんの外観。お菓子の種類がとても多く、横に長いお店でした。

もう少し正面から。お菓子も張り紙も沢山です。 若松園さんといえば、井上靖氏が絶賛したとされる黄色いゼリーが有名。自伝小説「しろばんば」に登場しています。

店内に入りました。お菓子の種類が本当に豊富!どれ買うか悩んじゃいますね。 黄色いゼリーは中央に鎮座。マストアイテムに違いない! ということで買ってきました。こちらが黄色いゼリーです。色だけ語ってるわけでなく、正式名称が黄色いゼリーですw。 こんなチラシも入ってました。黄色いゼリーは、豊橋が舞台となったNHKドラマ、エールのモデル古関裕而さんと金子さんが食べたのでは?と推測されています。金子さんが豊橋のご出身なのです。 という黄色いゼリー。日向夏入りの酸味も感じる大人のゼリー。美味しかった! もう一つ、ゆたかおこしも書いました。昭和天皇ご即位にあたって、豊橋市より献上されたものの一つが、このゆたかおこしです。まかさの正面写真を撮り忘れてしまいました。御免なさい…。

一つ取り出した図。おこしの間にあんこが入ってて、素朴で美味い。おそらく初めて食べたけれど、懐かしい味がします。

全然関係ない話から入りますと、冒頭写真でちらっと映っている男性は、この日私が老舗巡りをしていた何店舗かでお見かけし、「おぉー、僕と同じ老舗訪問している人だ!」と嬉しくなったのでした。
という話は置いておき、若松園さんには、知名度の高い黄色いゼリー、ゆたかおこし以外にも、沢山の和菓子を販売されています。美味しそうなものも沢山あったので、また買いに行きたいですね。購入はオンラインストアからも可能です!

———-若松園 基本情報———-
〇創業年 嘉永年間(1848〜53)には創業を確認
〇営業時間
・8:00~18:00
※水曜日・元旦 定休日
〇住所
愛知県豊橋市札木町87番地
(公式サイト)⇒ 御菓子司 若松園

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