飛だんご伝説を今に伝える 七福亭 / 富山 富山市 江戸末期創業

富山県の県庁所在地である富山市は、2005年(平成17年)に旧・富山市と6町村とが合併して発足しました。47都道府県庁所在地中2位の総面積は県の約3割で、1市町村が都道府県に占める割合では全国一となっています。米・梨・葡萄・イチジク等の農産物や富山湾のホタルイカ・シラエビ・ズワイガニ・寒鰤等の豊富な魚介類が特産です。かつては神通川に遡上していた鱒による鱒寿司が名産で、市内には多数の製造・販売店があり、“月世界”等の和洋菓子店・“満寿泉”等の酒蔵や飲食店なども多く、老舗が点在しています。

江戸末期創業、飛だんご伝説を今に伝えるお店 七福亭

競輪場前駅のバス停から徒歩7分ほど、富山駅から車で15分前後の場所、岩瀬地区にある 七福亭。江戸末期に創業した、飛だんごの専門店です。飛だんごは岩瀬地区に残る伝説から生まれた食べ物で、かつては数店舗で販売しておりましたが、現在は七福亭さんを残すのみとなっています。営業は例年5月−10月でしたが、コロナ以降は7月−10月中旬辺りと少し営業時間が短くなっています。

飛だんご伝説とは、東岩瀬地区にあった大村城の城主・轡田豊後守(くつわだぶんごのかみ)が、魔物退治をする際にこの飛だんごに助けられた、という伝説があり、それを祝ってこの地区で作られ始めたものだそう。岩瀬は北前船の拠点であり、これから旅に出る人たちがこぞってこの飛だんごを買っていったそうですよ。という飛だんご最後の提供店である七福亭さんは、元々創業者が七内(しちない)さんで、七内さの飛だんごと呼ばれていたものが、後年・七福亭と呼ばれるようになったとのことです。

という、七福亭さんの外観です。実は3年ほど前に5月に来て閉まっていたのです。で、近くにいた近所の方に「今年は7月かららしいよ」と聞き訪問したのでした。 店舗を全面から。場所的には1911年創業の料亭・松月さんのほぼ隣です。

店内に入りました。テーブル席もあってイートインも可能です。小窓の向こうにいるお母さんにオーダーする形です。

値段は1つ80円。え、そんな優しくて良いんですか? オーダーしてから出るまで店内を物色します。 飛だんご伝説のお話が載っていました。大体400年ぐらい前の話だとのこと。

こちらにも飛だんごの由来が。食べるだけで元気になるって素敵なストーリーよね。
飛だんごは、あんこときな粉の2種類があります。今回は2種類ずつを2セットオーダーです(1人でなく2人だったから、です)。アップでどうぞ。見た目通りの優しい味がして元気出ました。俺も魔物倒せる気がするよね。

飛だんご、タイミングが合わずに伺えていませんでしたが、ようやく訪問できました。このお団子全て手作りで朝3時起きて仕込みをしているそうです。気候の関係で季節限定商品にしているとのことでしたが、出来る範囲で長くこの伝説のお団子を作り続けて欲しいですね。訪問できて、本当に嬉しかった!

———-七福亭 基本情報———-
〇創業年 江戸末期創業
〇営業時間
・8:00 – 15:30 (7月-10月中旬近辺のみ営業)
※日曜・木曜 定休日
〇住所
富山県富山市岩瀬港町36
(食べログ)⇒ 七福亭 – 競輪場前/和菓子 | 食べログ

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